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6月6日の奇跡 お葬式

本来なら、日曜日はアニメ三昧、
をお届けしたい所ですが、お葬式のため、
ゆっくりアニメ三昧する時間もなく、
お葬式について、語らせてください。

納棺・出棺

お通夜を過ごした後はお葬式です。
火葬場へ向かうための準備をします。

昨日高僧のようなお姿になった父を
棺へ納めます。
納棺です。
昔は釘を打ったようですけど今はしません。
そして自宅でやる場合は
ここで白装束を上に駆けます。

父の場合は斎場で執り行うので、
納棺師にお着換えをお願いしたのです。

納棺が終ると、出棺です。
本来、生前過ごした家を回ったりするのですが、
少し離れているので、断念して、
火葬場へ向かいます。

ここで、火葬が終了するまで待ちます。
小人19号が居なければ
お酒等も入るのですが、今はそれはありません。
私にとっては、
良い風習になりつつあると感じます。

本来霊柩車に喪主も同乗するのですが
やはり小人19号が心配されて
これも無しです。

火葬が終了すると
骨を拾います。
やせ細っていたけれど、強く生きた証が
骨に残ります。
ちょっと骨太過ぎで、骨壺に入りきらないほど
最後まで生きた証が記されていました。

箸から箸へ骨をお渡しして
骨壺へ納めます
ここでも、足から順に
人の形を凝縮したように納めていきます。

お葬式

骨壺は桐の箱に入れられて、青い布に包まれて
祭壇に安置されます。
今回、特別に花の祭壇を用意していただきました。
この青と花の青、そし写真の青がマッチして、
すばらしい祭壇となりました。

お寺の住職が入ってきて
お経をあげていただきます。
本来告別式では、ここでお焼香ですが、
今回は家族葬です。
10名強のメンバーですので
こじんまりとお焼香です。

お斎の席はありません。
小人19号の心配から飲酒、食事は中止です。
本当は盛大に、親戚や、近所の方たちを交えて
お送りしたいところですが、
こんな時代に逝くのも、また運命だ。
みんなの手を煩わさずに行くのも、
最後の奉仕だと受け止めて、
お送りします。

6月6日の奇跡

1998年、長野冬季オリンピックが開催された年
6月6日にエディションナン№6の
リトグラフを買いました。

「君の季節」

鈴木英人画伯のリトグラフです。

この年の7月26日、母は他界しました。

まるで、「なたの人生を生きていいのよ」
そう言われているようでした。
1998年12月25日、喪中でしたが、
私は入籍しました。

住職が、喪中なんて関係ない。
いちばんの供養はあなたが結する事です。
ぜひやりなさいと、後押しをしたくれた
おかげでもあります。

そして、2021年6月6日、そうまさに6月6日です。
父を極楽浄土へ送り出す日になりました。

23年前から、この運命が決まっていたかのように
そして父もまた、

「きみの季節」のように
自分の人生を生きなさい。
そう言われているようでした。

穏やかな、高僧のような微笑みに満ちた顔
私は決して忘れることなく、
自分の人生を歩もうと思います。

本来なら、note投稿はお休みするべきですが
365日連続で書ききってみるという目標を
父が阻んだのだとしすれば、
父の本位でではないでしょうし、
「また自分の人生を他人のせいにするのか」
そう怒られそうでもあったので、

涙をこらえて書ききろうと決めました。

父の人生を思い、私は泣かないつもりでしたが
お経を聞きながら、父が生きた人生
そして私の人生、先に他界した母の人生
大きな病気を患った、姉の人生等
感情が一気に流れ込み、
参列者の前で、嗚咽をあげて泣いてしまいました。

後で娘に、あたなにも、そういう感情があって
安心したと言われた時。

周りがなんと思おうと、自分の感情を出して
真っすぐに前をみているなら。

「君の季節」は訪れる、
そう確信した瞬間でもありました。

こんなお葬式の話にお付き合いいただき、
皆様に感謝いたします。
皆様もどうか健康に留意し、
ご自愛くださいませ。


サポートいただいた方へ、いつもありがとうございます。あなたが幸せになるよう最大限の応援をさせていただきます。