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2021年6月3日 最後に涙と出会う

6月3日

会うなら今日です。
そう言われて病院へ。
コロナで会えなかった父が、やせ細り
苦しそうに呼吸をしていた。

血圧計が105/85を示していた。
脈もはっきりあった。

ただ認知症のため、私を認識しているかは
わからなかった。

ありがとうの涙

「とうちゃんいままでありがとう」
「よくがんばったね」
「もう少し、もうすこしだよ」
感謝の気持ちを込めて、声をかけた。
しゃべれない、目も開いているが
見えていそうにないくすんだ目から

一筋、二筋と涙がこぼれ落ちていた。

あーー聞こえてるんだね

鼻の奥がツンと感じるのをこらえながら
面会時間5分、ありがとうを言い続けた。

18:30再度病院から電話が、
容体急変の知らせ

あわてて駆け付けた私は
ベッドで息をしていない父と再び対面した。

19:02 ご臨終です。
ご愁傷様でした。
病院の先生の言葉が耳に入った。

私達姉弟は幸せだったよ。
ありがとう。
大きな光に包まれて、極楽浄土へお帰りください。
そう呟いて、手を合わせた。

湿っぽくてすいません。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
皆様に感謝いたします。
そして、どうか、周りの人を大切にしてください。
おもいやってください。


サポートいただいた方へ、いつもありがとうございます。あなたが幸せになるよう最大限の応援をさせていただきます。