10人/292座席のレイトショー

ボクがよく行く映画館は、自宅から徒歩20分ほどの距離にある商業施設にある。レイトショーの場合は深夜になることから、自宅が近いことは大変うれしいメリットだと思っている。

そことは別に職場から近い場所(中央区)にもTOHOシネマの映画館はいくつかある。その中の一つ、TOHO日本橋はビジネス街のど真ん中とも言える土地柄のせいかレイトショーが極稀にガッラガラになることがある。

週半ばの水曜日、9日はTOHOはポップコーンのセットが500円になるお得な日ということもあり、せっかくだから映画に行こうと考えた。
話題作である『ジョーカー』は混雑していたが、『ジョン・ウィック:パラベラム』はシアター8という大型スクリーンにもかかわらず昼前には2席しか予約されていなかった。
21:30〜23:55という時間は電車では中々帰りづらいと思う。おそらくこの時間にTOHO日本橋で映画を見れるのは、周辺に住んでいるか、帰宅手段が時間に縛られない人(自転車・車・バイク・タクシー)くらいだろう。
だからこの時間のレイトショーはだいたいガラガラだ。

ポップコーンを食べながら超巨大スクリーンで映画を見る。
座席周辺には他のお客もいないため文句を言われることもない。
最高だ。ほぼ独り占めと言えるだろう。

夕方まで様子を見たが、2人予約が3人になったくらいだったので、仮予約の座席を確定させた。

そして映画館へ

この時間の日本橋は出歩いている人がまばらだ。
神社下にある駐輪場へ自転車を停めて、映画館へ向かう。

ちょうど上映が終わったのか混雑する下りエスカレーターを尻目に映画フロアに登る。
先週末に『Hello Wolrd』を見たときは、なぜかチケット購入後に送信される確認メールがメーラーから消失していたため難儀したが、今回は念入りに受信後に重要マークをつけて保存していたため、チケットの発券はスムーズに行うことができた。

お次はメインのポップコーンを買う。飲み物はコーラ。
間違いのない幸せコンボだ。
受け取ったポップコーンがこぼれないように気をつけながらシアター8を目指す。シアタールーム8は、TOHO日本橋では2番目の広さがあり、DOLBY ATMOSに対応した唯一のシアターだ。その割には狭く作られた入口から入り込むと、薄暗い室内には上映前の早い時間にも関わらず、すでに1人座っていた。

予約した座席はスクリーンを見上げるでも見下げるでもないベストな位置。
荷物を置きCMを見ながら上映開始を待つ。
予約したときは4人ほどだったが、結局10人ほどの客が入ってきた。
幸い広いシアターだったせいか、他の方もかなり席を離して座ってくれたこともあり、誰はばかることなく最後まで映画とポップコーンを堪能することができた。

肝心の映画本編は、全シーンアクションといわんばかりの内容だったが、不思議と見飽きるといったこともなく、前作とくらべてもパワーアップしたキアヌ・リーブスのアクションを堪能することができた。
正直に言うと前作はちょっとイマイチだなと思っていたため、あまり期待していなかったが、いい意味で裏切られて満足した。
犬無双。

監督はスタントマン出身のチャド・スタエルスキ。『マトリックス』や『コンスタンティン』でキアヌのスタンドダブルを担当していたことを、事前にPENで読んでいたこともあり、途中『マトリックス』のオマージュのようなシーンはそういうことかと映画を深く見ることができたのも満足度の高さに貢献していた。

キアヌといえば『マトリックス』というイメージがあったが、『ジョン・ウィック:パラベラム』ではそれ以上の素晴らしいアクションシーンの連続で、完全にそんなイメージを上書きしてきた。

今月はあとは『空の青さを知る人よ』と空いてくれば『ジョーカー』を見たいと思う。


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