ヤクにもタタない話 #190904

10月からの消費税10%に伴う吉野家とすき家の価格の付け方がちょっと面白いと思う。
すき家は「顧客にわかりやすさ」を前面に出して、持ち帰りの場合は牛丼を安くして価格差を無くした。
反対に吉野家は「本体価格を2つにしてしまえば、同じ商品なのに価格が異なる一物二価ということになってしまう」だから牛丼の価格は税率で変わるけれど「牛丼並盛の価値が変わらないことを伝えたい」という姿勢。

個人的には吉野家の方をボクは支持したい。
というのも値段が安い場合は、単純に企業側が2%を負担しているからだ。ならどうするかといえば、例えば「持ち帰りの場合は肉を少なめにする」などといったことも平然と起こり得る可能性がある。そのあたりの「もしかしたら」を払拭することはできないし、「安いんだから良いでしょ?」と言われたら何も言えない。
もちろんこのあたりは考え始めればキリのない、詮無き問題だ。

ただ個人的には、軽減税率導入することでPOSに始まる販売関連システムのアップデートに掛かる費用をなんとかしたいのでは?という感じもする。
根底にあるのがそれだと「顧客ファースト」よりも企業の設備投資費によるIR計上を主眼においた対策なのでは?という気持ちになる。

そうところで「購入したお客様に変わらない価値を提供したい」という吉野家の方が人情的で好きという話。


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