【短編小説】タコとともだち
ー大学生活を満喫している俺の家には、宇宙からやってきたタコがいるー
「宇宙人て何食べるの」
「自分で調達できますゆえ、お気になさらず」
そう言って、タコ型の宇宙人は触手の一本をゆるりとくねらせた。その触手の先には、つやつやした赤いシールのようなものが巻かれている。こいつは真っ白だが、ゆでたら赤くなるのだろうか……。
「ずっと思ってたんだけど、おまえ、変な喋り方するね」
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