仮面ライダーシリーズにハマった私

一般的に男児が小さい頃にハマるものといえば、

  • 鉄道、車などの乗り物系

  • 戦隊、ライダーなどのヒーロー系

の2つに大きく大別されるという話をどこかで聞いたことがある。小さい頃から生まれ育った場所が鉄道の線路に近かったこともあった私は、自然と鉄道に魅力を感じていった。いわゆる「乗り物系」の人間となっていった。
あまり争い事を好まない性分でもあった私は、ヒーロー物といえば戦いが描かれるという先入観もあり自然とそれを敬遠していたように思う。

そんな私が、今となってはなぜか仮面ライダーシリーズにかなりハマっている。これには、大学進学にあたり親元を離れ大学の寮に入ったことが大きく関係している。

寮には当然ながら全国から様々な趣味を持つ人が集まってくる。その中には仮面ライダーシリーズを含む特撮好きの方々もいた。この方々との出会いがなければ、今の私はないだろう。

私のいた寮には談話室というものがあり、そこにはテレビも置かれていて学生同士の憩いの場となっている。1回生の頃は自分の授業でいっぱいいっぱいだった私だが、2回生ごろからこの談話室に顔を出すようになり、置いてあるゲームを遊んだり本などを読んだりしていた。
私は朝型なので、たとえ日曜であっても早い時間に談話室に行くことが多かった。
上で紹介したような特撮好きの方々は、日曜日の朝に仮面ライダーシリーズをよく見ていたのである。すなわち、日曜の朝にはゲームに興じたり本を読んだりしている私の横で仮面ライダーシリーズ(当時の作品は「仮面ライダージオウ」)の鑑賞会が行われていたのである。

いくら興味がない私でも、毎週横で上映会が行われていると否が応でもストーリーの内容が少しずつ頭に入ってくる。そんなことを繰り返すうち、次第に毎週の日曜日の朝は仮面ライダーに興味が向くようになっていった。

ちょうど私が興味を持ち始めた頃は仮面ライダージオウの最強フォーム(と言い切っていいかはわからないが)、グランドジオウが登場したあたりだった。
グランドジオウといえば、平成仮面ライダーシリーズの各1号ライダーを主人公である常盤ソウゴが呼び出して(?)その力を使えるという能力が代表的なものだろう。
また、見た目自体も黄金の輝きを放っており話の内容を知らなかった私が見ても明らかに「強そう」とわかるものであったし、次々に色々な能力を駆使して戦う姿はとてもワクワク感を与えるものだった。

ここまで来ると、私は仮面ライダージオウのこれまでのストーリーを知らずにいきなりグランドジオウを見ていることが残念だと思うようになっていった。
今の世の中は便利なもので、配信サイトに月額いくらかを支払うことで簡単にかつ手軽に映像作品を楽しむことができる。仮面ライダーシリーズも例に漏れず、「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で見られることを先述の特撮好きの方々に教えてもらい、私は仮面ライダージオウを1話から見返して一気に放送中の話数まで追いつくことになったのである。

さて、ここまで来れば少なくとも「仮面ライダージオウ」に関してはかなりハマっていると言えるだろう。しかし、私が最初にハマった作品が「ジオウ」であったために、私の興味は仮面ライダーシリーズ全体へと向かうことになった。
なぜなら「ジオウ」は平成仮面ライダーシリーズ20作記念作品であり、過去のライダーシリーズの登場人物がゲストで出演しており、ストーリーも過去作を知っているとより楽しめるような構成になっていたからである。

たまたま大学の物理の授業を担当していた教授が、元教え子が物理監修をしていた関係もあって天才物理学者が主人公である「仮面ライダービルド」にハマっていることを授業中に雑談として話していたことも思い出してしまい、TTFCで簡単に見られることも相まってジオウの前作、「ビルド」もあっという間に一気見してしまった。

こうなれば、もう沼にハマっているわけで当時の放送中ライダーである「仮面ライダーゼロワン」を毎週見つつビルドの前作「仮面ライダーエグゼイド」を見る日々が始まった。

もうこれ以降はあまり順番とか覚えていないが、現在に至るまで先述の「ジオウ」「ビルド」に加え「ゼロワン」「セイバー」をリアルタイムで完走、「電王」「ディケイド」「エグゼイド」を配信で完走するほどにはハマってしまった。

なんで「乗り物派」の私が二十歳過ぎてからここまで仮面ライダーシリーズにハマってしまったのか。既にこの記事がかなり長くなっているので、その分析はまたの機会に書こうと思う。

最後に、現行の仮面ライダー50周年記念作品「リバイス」も面白いので、是非おすすめしたい。


…ていうあたり、やはりハマっているなと実感するのであった。

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