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2月3日(木)経済指標と売買方針

【昨日の市況】ユーロドル続伸                             欧州CPIの結果が過去最大であったことからユーロ買いに進み、過日からの「欧州中央銀行金融政策正常化」への流れを継続し、ユーロ買いが加速しました。ニューヨークマーケットではADPの数字が悪化したネガティブサプライズでドル売り。一時ウクライナに関するニュースでユーロが売られるも下支えられました。

【経済指標】英欧の指標に注目                                              

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【売買方針】ドルが弱く、売り目線へ                                                                                      

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昨日は3戦2敗。-50pipsとなりました。経済指標の結果に追いつけずストップが遅れたのが原因。ファクトセルを痛感。              今日は「ドル売り」から入ります。なお、スイスについてはウクライナ情勢を受けて昨日のスイス買いをホールドしています。


【所感】                                        ADPの結果に驚きました。予想が20万人だったものが-30万人。ネガティブにブレてました。オミクロン株急拡大を受けての数字ということでしょう。このことから金曜日の米雇用統計の警戒感が強まることは必至。結果がネガティブサプライズとなれば、パウエル議長のハト派復帰となるかもしれず、そうなるとドル円の買いポジションが手仕舞いに。米株式は堅調ではあるものの、足元では原油高や地政学的リスクも孕んでおり、ここはリスクオフへ流れると想定。                                  ウクライナについて、ロシア侵攻はウクライナ東部への限定的な侵入と実効支配中のクリミア半島への大規模派遣まで、という具合にマーケットは織り込んでいるような気がします。冷静に考えると、プーチン大統領は大胆不敵ではあるものの国益を重視し政治的求心力を強めることを考えているので、ウクライナ全面侵攻はまず有り得ないと思います。          NATOが引き下がらないと軍事行動の有無ではなく必ず東部への侵攻が行われ、侵攻理由をNATOに押し付けることになるので、結果どうであれプーチン大統領に分があります。また、米とNATO側で経済封鎖をどの程度実施できるかどうか甚だ疑問が残ります。逆に、欧州側へのエネルギー供給が止まる(停滞する)ことへの危惧のほうが大きく、代替えするにもシリア含めて中東情勢が不穏であることから無理。ドイツはロシアからの天然ガス供給を必要としていますので、経済封鎖には否定的。このことから、経済封鎖は限定的なものに。米国中心に経済封鎖すると言っていますが表面的なもので終わるのではないでしょうか。やはり、プーチン勝利の構図だと思います。                相場観ですが、マーケットは侵攻が始まって大混乱になるとは思っていなくて、小規模な侵攻であれば一時的に売りが先行するも、すぐに落ち着くのではないかと思っています。問題はバイデン大統領の発言と米軍の動き。下手に直接軍事オプションを実行するならロシアの侵攻は長期化するので荒れたマーケットの回復は遅れると思います。世界は各国ポピュリズム化していますので、一触即発のきっかけにならなければ良いのですが・・

歴史は繰り返すといいます。マーケットは貪欲ですから、歴史は繰り返されることの意だと思っています。人間の本質と言えばそれまでなのですが、先の大戦で何も学んでいないことになります。つくづく愚かな生き物だと痛感します。


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