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1月26日(水)経済指標と売買方針

【市況】                                           FOMCを前に様子見となり、売り買い交錯していたように思います。ユーロドルは地政学的リスクの高まりによるユーロ売りが先行後ニューヨーク市場から買い戻されてジリ安。米国市場は小幅下落という印象。米国債利回りは横ばい。NY金は地政学的リスクから安全資産としてしっかりと買われました。NY原油も同様の理由から欧州の供給がひっ迫される懸念が高まり反発しました。


【経済指標】                                                                                                                       

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FOMCがメインイベントとなります。


【売買方針】ドルはジリ高か→ユーロ売り優先                                                                                 

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昨日の注文はユーロスイスとユーロドルが約定しましたが、揃ってストップ。今日はユーロ売りという目線から入ります。ドル買いではありません。地政学的リスクとFOMC前の様子見相場を踏まえての想定なので「ユーロ売り」と考えました。


【所感】                                     

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ユーロドルの画面。MT4では全ての口座でこのように出しています。メインモニターの画面ですが参考にしていただければ幸いです。さて・・・                      ファンダ的にも売り買いが交錯されると想定していますが、確実に言えることは地政学的リスクです。ネガティブやポジティブニュースが流れるにしてもロシアのウクライナ侵攻の懸念は払拭されません。プーチン大統領は国益を最大重視していて、もし今回の立場を翻せば、ロシア国内の右派支持者たちは失望し、さらに国際的に見ても政治的に死んだも同然。一方で米国は妥協点を探しているようにも見えます。ウクライナ当事国は無意味な警戒感は不安を増大させるだけと言ってはいるものの、2014年のクリミア半島は併合されてしまったので、ウクライナとしては警戒するのは当然のことです。国民は自国を守る意識が高まっているので、有事の場合は悲惨な結果になるでしょう。ここに欧州諸国がどうかかわるかが肝となります。2度にわたる世界大戦は欧州に甚大な被害を与えました。政治・文化・経済はもとより人道的に許されないこともありました。戦争とは政治の手段ですが、兵士だけが死ぬのであればチェスと同じボードゲームとなります。しかし、先の大戦では一般市民も巻き添えにした悲惨な戦争となりました。戦争も辞さず、と言っているのはロシアと中国くらい。ましてや極超音速兵器を実戦配備しているロシアには軍事的優位もあります。更にロシアは米国に対して、キューバに兵器を供給するとも言っています。プーチンはあのキューバ危機でロシア(ソビエト連邦)が妥協した既成事実を覆したい、強いロシアを誇示し汚点を上書きしたいのでしょう。中国との国境問題は以前からありましたが、ロシア極東軍をウクライナに移動させたのは、それなりのエビデンスがあってのこと。ここまで来たからには、収穫なしに引き下がることは出来ないように見えます。米国はバイデンの求心力が弱まったことを感じているだろうし、英国のジョンソンは辞職に追い込まれそうだし、ロシアから天然ガスを安定供給されているドイツはいまだかつてない連合政権になり舵取りが難しそうだし、ロシアに分があるのは確実です。だから、ロシアは中国との関係をバックチャンネルで確立させて今回のウクライナ国境への軍事的派遣に踏み切った。西側は妥協点探しに躍起になっていますが、ロシアを納得させるには西側の代償は大きいものになります。ウクライナのNATO加盟を無かったことにする事しかありません。しかし、それはウクライナ国民の民意に沿わないもの。最悪、ウクライナ国内の親NATO側勢力の動き次第では、親ロシア側同胞を守るとして、ロシアの侵攻が予想されます(2014年もそうでした)。いずれにしてもロシアに分があるのは確か。チェチェンの再来と言われる所以です。今のプーチンに正面切って諫めることができるのは、環境問題を武器に言いたい放題の女の子ぐらいでしょうか・・・・            とにかく、世界経済を引きずり込んでのウクライナ情勢にソフトランディングは皆無と見ています。アフガン含めて直近外交問題すべてはトランプの失策からとなりました。                              

ちなみにMT4というチャート。ロシア製です。つまりトレーダーも知らないうちにロシアに飲み込まれている事実(w) 

さてユーロドルのテクニカルでは、一目均衡表の雲が上値を押し上げることに。ここからもユーロ売り目線です。


個人的に悩ましいユーロスイス。                            

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昨日のスイスフランの動きが気になります。ユーロが売られている中で、ユーロスイスについてはユーロは買われました。これは一瞬スイス中央銀行の介入か!と思いましたが、この時期に介入実弾を放つことはないだろうと思いますし、ウクライナに関するニュースについて回避されるような内容が出たため、おそらくショートカバーが出た結果と思います。アルゴリズムにしてやられた感じです。とはいえ、ユーロスイスの売り目線は変わらず。


ユーロドルはNY時間の高値上から売り。                               ユーロスイスは直近高値安値4割戻し付近からの戻り売り。

FOMCのためオーバーナイトはしない方向で!

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