見出し画像

「おでかけ発見バラエティ かがくdeムチャミタス」が面白い!

「かがくdeムチャミタス」は、テレビ大阪で毎週日曜日11時から放送されている番組。2008年からスタートし石田靖氏をメインに、2015年からはたこやきレインボーがレギュラーとして加入。当初は朝の15分番組でしたか、2018年の春から放送時間を移動。30分枠に拡大し『おでかけ発見バラエティ かがくdeムチャミタス!』としてリニューアル。教育番組にバラエティ要素が加わって少しづつカタチを変えて「おでかけして発見する」というコンセプトに深化して絶賛放送中。放送終了後、すぐにTVerで一週間限定で配信されて、日本全国どこからでも視聴できます。

2020年はコロナ禍ということもあり、リモートで番組が収録されたりしていましたが、現在はロケをメインにしたものに。石田靖氏とたこ虹メンバーが「街」におもむき、案内人と一緒にその街ならではの魅力を掘り下げる。単なるお散歩番組になっていないのは、街の「過去」と「現在」を繋げることで、見逃しがちなその街の歴史をリアルに、肌感として伝えているところ。
案内人と一緒にその街に住む方々とふれあい、お店を訪れて美味しいものを食べ、「食」と「知的好奇心」が満たされる番組になっています。
関西エリアは、歴史が幾層にも累積した場所。たとえば、八尾を歩いていると、住宅地の中に大聖勝軍寺や物部守屋の墓があって、飛鳥時代の古戦場の場所ということに気づかされる。そのような場所がたくさんあるので、今後も新しい切り口で、番組が作られていくのでないかと思います。

ムチャミタスの魅力は、スタッフの徹底したリサーチ、石田靖氏の仕事へのこだわり、たこ虹メンバーの頑張り、という三つが相乗効果になっていて、一回一回がとてもクオリティの高い番組になっているところ。
キー局にありがちな過剰な演出がなく、だからこそ安心して番組を見ることができ、スッと情報が入ってくる。むしろ、キー局が見習うべき番組をカタチづくっている。
たとえば、たこ虹のれんれんこと根岸可蓮が、伝説のウナギ釣りにチャレンジする企画。テレビのバラエティで釣りはかなりリスキーな企画。しかし、なにかとミラクルを起こすれんれんは実際にそのウナギを釣り上げたものの、「伝説のウナギっぽいものを釣った」という演出にとどめる。
さくちゃんこと彩木咲良がイルカショーのパフォーマンスを練習し、大成功を収めてもトレーナーさんの「100点で!」と、彩木咲良の「やったー!」という言葉で終わる。
演出の過剰さがないからこそ、出演者の魅力や番組制作の真摯さが視聴者側に伝わってくるものがあります。

そして、11月29日から、3週に渡って特別ゲストを案内人に迎えた放送があります。11/29は、天童よしみ氏と一緒に八尾を巡り、12/6・13は片岡愛之助氏と共に堺をめぐる。どちらも故郷を案内するという、ムチャミタスならではのこだわりです。

かがくdeムチャミタスは、たこやきレインボーの成長の記録であり、物語でもあるという側面もあります。

このドッキリから、たこやきレインボーは、ムチャミタスのレギュラーになったわけですが、それからの長い期間、ムチャミタスを通じて、数多くの経験することで、トーク力やバラエティ力を身につけていく。
そういったところが見られるのも、かがくdeムチャミタスの魅力になっていると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?