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たこやきレインボー「SuperSpark」

軟体的なボヤージュのリリースイベントの時に、くーちゃんに聞いた話によると、このSuperSparkは難しいとのこと。普通、アイドルの楽曲は得意とする音域で制作されることが常識だと思うのですが、たこ虹の場合は、あまりこだわっていないというか、むしろ、難しい楽曲にチャレンジさせているようなところがあります。
そして、作詞はさくちゃん。JASRACのデータベースで検索すると、しっかり彩木咲良と出てくるのが、とても嬉しいですね。

SuperSparkについては、たこ虹の公式チャンネルにさくちゃんとCMJK氏との短い動画があがっています。ここで語った、CMJK氏の「そのうち曲も作るよ」という問いかけに、さくちゃんは「作りたいんですよ」と答える。これが伏線になって、2020年に「一緒に帰ろう」に繋がっていくのが、すごいなぁと思います。

SuperSparkの歌詞に象徴的に語られる「一番星」。それは何か。一番星というと、宵の明星と明けの明星ですが、夕暮れや明け方に見られるわけで、歌詞に「夜」と出てくる以上、そぐわないものを感じます。アレンジから感じるイメージは「冬」。寒いからこそ星空がとても綺麗で、寒さを忘れて話し込んでは止まり、立ち話。また歩き出すというイメージ。そして、サビ部分は日常風景は消えて、宇宙にいるような場面転換を感じます。

軟体的なボヤージュのリリースイベントで、さくちゃんに歌詞を書く上で気をつけてることは何かを聞いたことがあるんですが、その時、さくちゃんは、
「その言葉に誤りがないか、その意味って合ってるのか、一番星って自分の中で合ってるのかをちゃんと調べた」と語ってくれました。映像をイメージするというような答が返ってくると思っていたのですが、想定外な答えにびっくりして、そして、文章を書くことを生業とする人にとって、もっとも大切にすべきことを語ってくれて、とても嬉しかったことを覚えています。

さくちゃんの言葉から察すると、SuperSparkというタイトルと一番星というテーマは決まっていたように感じます。
おそらくですが、さくちゃんは一番星を調べていくうちに、ベツレヘムの星を見つけたように思えるんですよね。
ベツレヘムの星とは、キリストが誕生した時に、西の空にひときわ輝いた星。東方の三賢者が、ベツレヘムの星をめざして旅をしたと言われてます。
東方の三賢者が旅をする歩みは、帰り道で歩くイメージと重なります。そして、西の空に一際輝く星を目指すということも。
私は、SuperSparkを聴いてると「祈り」や「願い」といったイメージを思い浮かべるのですが、そのようなものにも符合します。

そして私が歌詞の中で特にすごいと感じるこの部分。

「夜空に光る 星を見上げみつける」

見上げるのは空や夜空、星空のはず。しかし、星を見上げ、としたことで、星しか見てない、他のものは見えない、という強い気持ちが伝わってくる。更に「みつける」という強い意志。

「SuperSpark」を歌うときのサイリュームの色は「白」と決まっています。5色が溶け合い一体となった白で歌うSuperSparkの意味を考えるととても深いものがあります。


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余談ですが、ベツレヘムの星はクリスマスツリーのてっぺんに飾られてる星でもあります。ということは、たこクリで歌ってくれるのかな。
そして、思い出すのは、Frankie Goes to Hollywood の「Power of Love」。あのやんちゃなグループがどうしちゃった??っていう記憶があります。

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