SNSのトラブルで知っておきたいこと

SNSのトラブルは、基本的に2種類しかないと思っています。
その2種類とは何かというと「執着」と「対立」です。

「執着」とはすなわち、特定の個人へのまとわりつき。これがエスカレートするとストーカーになってしまうわけです。これとは真逆のパターンで、特定の個人に対して不快な感情を持つようになってしまうこともあります。気になってしかたがない不快な な感情。これも執着のひとつといえます。
執着は、「外」である第三者によるものなのか、「内」である自分自身の内面によるものかというふたつのパターンがあります。
問題が「外」である第三者の場合、ひとりで思い悩まず、誰かに相談することが大事だと思います。そうすることによって状況が客観的に見えるようになってくる。怖さも伴うわけで判断がとても難しい。相手がどのような人にもよりますが、様子を見ながら相談者を少しずつ増やしていくことで、相手が気が付く場合があったり、拡散させることで大事(おおごと)にして、解決に導くこともできたりします。しかし、こればかりはケースバイケースで、警察に相談したほうがいい事案もありますから、信頼できる人たちで話し合って対策を考えていった方がいいのではないかと思います。
原因が「内」である場合。自分の気持ちが大切になります。たとえば、ツイッターならフォロワーを整理したり、鍵をかけてみたり、いろいろな方法があると思いますが、往々にして自分の精神状態が芳しくないときは正しい判断ができないものですから、SNSを少し離れてみたり、新しいアカウントで再スタートし、ある程度まで広がったら鍵をかけてみたり・・。
SNSはネガティブな気持ちでやっていると、そのネガティブさがどんどん増幅されていく装置にもなりますから、その点を気を付けつつ、自分自身の気持ちの状態をよく見極めて、自分に合ったスタイルを探していくしかないと思います。

「対立」は、個人と個人、個人とグループ、グループとグループの意見や考え方の違い、感情のもつれからくるものです。
ネットの炎上は、個人対不特定多数との対立ということになります。
SNSは、さまざまな考え方や信条、信念といったものが異なる人たちがこぞって集まってる場所。対立があって当然のことと思います。
正義や正当性を振りかざしたら必ず反対意見が出てくるもの。そもそも人は突き詰めれば突き詰めるほど、人間の違いが浮き彫りされてくる。一見、些細な違いによって対立することも起こり得ます。
話がそれますが、人間の歴史において対立しないようにするために役立ったのは宗教だと思ってるんですよね。宗教の教義によって同じ価値観を共有すれば対立はなくなる。しかし、厄介なことに異なる宗教同士の対立を生んでしまった。これは悲劇という以外ないのですが。

SNSでは対立さえしなかったら、トラブルの大半は避けることができるということになります。そのためには対立することのない共通すること、たとえば趣味の領域で繋がって、違いを際立たせなければいい。

でも、どうしても異なる価値観の人がいて、やばいな、これは絶対にトラブるな、と思ったら逃げるのがいちばんだと思います。
ツイッターなら、ブロックやブロック解除という方法がありますが、これって「あなたとは間違いなく対立すると思いますから距離を取らせて頂きますね」というメッセージだと思うんですよね。
ツイッターでは、たまにブロックされたと騒ぐ人がいますが、それって自分自身の価値観のみを主張して、多様な価値観を否定してるということにもなるんじゃないかと思うんです。
私自身、ツイッターでは何人かの人にブロックされたりしてて、でもそれって仕方のないことと思っています。感覚的に苦手、というのもあると思いますし。
私はブロックする場合、自分なりのルールを決めています。滅多にはしないんですが、たとえば、攻撃的なツイートを常習的にしてたり、裏アカウントで誹謗中傷したりというケース。個人情報にルーズで、いきなりLINEを聞いてきたり、ネットリテラシーが欠落してると感じる場合。個人情報は、本名や電話番号、住所といったことはもちろんですが、自分しか知りえない情報、たとえばTikTokのいいねや、インスタグラムのストーリーやツイッターのフリートの足跡をSNSで公開することは、個人情報を晒してるのと変わらないことと思っています。ツイッターのいいねなどは、誰でも見られるものなので問題ないですが・・・。極端な話、盗撮した写真をSNSで公開してることと何ら変わらないと思うんですよね。

これはあくまで私自身の考え方。こういう考え方もあるのかと思っていただければと思います。人によって多種多様な考え方があってと当然のことだとは思うのですが、SNSのトラブルを避けるためのきっかけになればと思っています。


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