堀くるみの「関西のオカン」っぽさ
たこやきレインボーのメンバーをひとりずつ書いていくシリーズ。最後はリーダーの堀くるみです。
しかし、堀くるみという人を書くのは難しい。どうも、切り口が見つからない。とても歌がうまくて、賢くて、トークがうまくて、魚もさばける。でも、そのような断片的なことをまとめようとしても、どうもまとまるような気がしない。
で、唐突に思い出したんですよね。OIF2017のラジオCMで会場に流れていた「大阪のオカン」。これでいいんじゃないかなーと・・。
この「オカン」という言葉の中に、堀くるみの多くのことが、結構すっぽり収まってしまうような気がするのですが・・。
たとえば、賢さ。
たこ虹メンバーの中で、特に賢い二人が、まいまいとくーちゃん。それは誰もが認める事実だと思うのですが、まいまいが知的て聡明で秀才タイプなのに対して、くーちゃんは「オカンっぽい」賢さだと思うのです。
知的というよりは、生活感がする賢さ。
動物的、本能的な賢さ。
本を読んで知識を深めるというよりも、自分の生活や人間関係や、実体験を積み重ねていくことによって、知識を深めていくタイプ。
そんなふうに思えています
オカン的には、「あー、あのスーパーは安いけどなモノはイマイチやわ。あっちの方が、ちょっと高いんやけど、美味しいしコスパ高いで」という感じの賢さ。
CMJKさんは、堀くるみを称して「気配りの人」と言っていますが、その気配りも、オカン的な要素のひとつと言えます。
「堀さんちのくるみさん、若いのに気が利くのよね~」とウワサされる感じでしょうか。
その「気配り」は、たこやきレインボーの中での堀くるみのボーカルスタイルにもよく現れています。
くーちゃんは、とても耳が良いボーカリストで、その入ってくる「声」や「音」に敏感に反応し、全体のバランスをとって歌うようなところがあります。それは、堀くるみ独自の「気配り」なボーカルスタイルといえます。
そしてなんといっても、オカンっぽい「粗忽さ」。
新幹線で、たびたび忘れるスマホ。福岡まで行き、何故か無事に返ってくるというミラクルさ。
たとえば、お絵かきしりとりのスタートで「本」を描く・・。しりとりの途中で、「ん」の絵を自分で描いても気が付かないようなところがある。
オカン的に言うならば「買い物に出かけて財布を忘れるの陽気なサザエさん」と言ったところでしょうか。
誰よりも「努力家」なのに、そのようなところを「一切見せようとしない」ところも、オカンっぽいといえます。
たとえは、朝早起きして、毎朝起きてお弁当を作るようなコツコツとした努力。
それを一年、365日休むことなく続けるという地道さ。
そのお弁当が、結構、テキトーであったり、多少の手抜きはあるのかもしれませんが、当たり前のことを「あたりまえのことやろ」と言って努力をする。
遺憾無く発揮されるトーク力、トーク回し、場をしきれるスキルは、地道に度量を積み重ねた結果の賜物ということは、初期のつかたこから見ていけば、ハッキリと分かります。
そして、オカンっぽい「図太さ」。
大事な遠征の当日の朝に寝坊するという話もありますが、なんといっても、テッシーをバンマスに迎えての初めてたこ虹バンドを従えた、レインボーレボリューションの初日、終演後。
大物アーチストを目の当たりにして、まったく堀くるみは萎縮せずに「リズム早かったやろ!」と言い切ります。
これは、普通、言えないよなぁ・・。芸歴などを考えると、到底いえるものではない。
でも、それを言えるのは、堀くるみという人が大物だからだろうなぁ、と思います。
そして、くーちゃんがよくやるという「宣言をする」という遊び。
たとえば「これから右足を爪先立ちにして歩くから!」と宣言してやるものの、3分くらいしたら忘れてしまう・・というのは、オカンが子供に対して、やるような遊びです。
堀くるみのオカンぽさを挙げていくと、際限なくあります。
よくよく考えてみてば、ファンは「虹家族」なので、自ずとたこ虹のリーダーは、オカンぽさが出てしまうのかもしれません。
ただし、「オカン」は、あくまでも一面にしかすぎなくて、堀くるみ自身「まいどおおきに」のインタビュー「虹の軌跡」では、自らを「戦場のリーダー」と語っていたりもしています。
そういう意識で活動しているというようにも感じられるのですが・・。
私には戦場のリーダーというよりは、どちらかというと、抜群な才能と資質、クリエィティブな能力に溢れたたこやきレインボーのメンバーという社員が在籍している、将来を約束された会社の社長のように見えるような時もありますが・・。
ついついヤンキーのしゃべり方になってしまうことや、普段はあまり涙を流さないのに、えっ?ここで?というところで涙する堀くるみについて書きたいと思うのですが、それは、またいつか機会があれば、書きたいと思っています。
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【追記1】
ウチの嫁は、ずっと前から、くーちゃん推し。2015~2016年の頃、ライブ円盤を観ては、ころっころしてかわええー。ひざうえのとこかわええー。でも、目がクリクリしているから、二十歳くらいになったらキレイになるで。とずっと言い続けていました。
そして、19歳。嫁のいうように、誰もが息を飲むほどに美しくなって、その美しさを自分で楽しんでいるように感じられて、そこがとても嬉しく思います。
ついついヤンキーのような口調で話し、どこかオカンぽさがある。
そう書くと、アイドルとはほど遠く感じられますが、だからこそ「スターダストの最終兵器、たこやきレインボー」のリーダーなんだろうと思います。
※この記事は2019年8月5日に書いたものです。
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【追記2】
最近、くーちゃんは、おとうさんのことを語るようになって、YouYubeチャンネルリニューアル第一弾「たこ虹に100の質問!」では、座右の銘で「おとうさんに言われた『人のせいにすんな!』がめっちゃ印象に残っています」と語ったり、21歳を記念する生誕グッズのデザインとfrom 播州がすごくて、これは意味を考えるとteamじゃなくて、fromだろうなぁって思ってます。
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