見出し画像

たこやきレインボー2ndアルバム「ダブルレインボー」

2018年2月21日に発売されたたこやきレインボーの2ndアルバム。収録曲は以下の通りです。

1.Double Rainbow -Introduction-
2.レインボーロード 〜駆け出した靴〜
3.じゆう!そう!フリーダム!
4.Pa Pa Pa Party
5.Whoop It Up!
6.輝け!おっサンシャイン!
7.卒業ラブテイスティ
8.RAINBOW〜私は私やねんから〜
9.ネンジルノ
10.まねー!!マネー!?Money!!
11.虹色進化論
12.Double Rainbow -Reprise-

2017年に発売された2つのシングル「RAINBOW〜私は私やねんから〜」と「まねー!!マネー!?Money!!」を収録していますが、ユニークな点はシングルに収録されていた「じゆう!そう!フリーダム!」が3曲目にあること。シングルのカップリング曲は、普通、このようなかたちではアルバムに入ることはありません。でもこのきょくは、たこ虹にとって、知られざるターニングポイントになっている楽曲だからこそ収録されてると思うんですよね。
「じゆう!そう!フリーダム!」の作詞作曲は前山田健一氏、編曲はKiWi氏ですが、レコーディングの時にCMJK氏もいらして、そこで当初予定になかったシャウトを入れようというアイデアが出たという話しを聞いたことがあります。そして、リハなしのアドリブで、れんれんが「ファンダンゴ!」を入れてみたら、驚くほどにどハマりした・・・。
ちなみに、ファンダンゴは、スペインのダンスのこと。バカ騒ぎという意味もあったり、ずっと昔のスピルバーグの映画にあったりして私は知ってはいたのですが、十三にあったCMJKさんの思い出深いライブハウスのことだったそうで、そういう要素も盛り込むところもさすがだな!って思うのですが。(今、ファンダンゴは堺の方に移転されたようですね)

「じゆう!そう!フリーダム!」は、Pファンクと言われるジャンルの楽曲。これがれんれんのシャウトによって躍動感あふれるものになったことが、ダブルレインボーのアルバムコンセプトに深く関わったんじゃないか、そして、メンバーそれぞれの歌唱スタイルを活かした楽曲「Whoop It Up!」が生まれたんじゃないかと私は思っています。

「Whoop It Up!」は「じゆう!そう!フリーダム!」のパワフルなれんれんのシャウトがそのまま活かされ、さくちゃんの音域の広さや表現力、まいまいの甘い声、さきてぃの王道なスタイル、まいまいの巧みさ。そういった個性を楽曲に落とし込むことで、たこやきレインボーのボーカルが躍動し、魅力を最大限に引き出すことに成功している楽曲となっています。

普通考えたら、いちばんうまく表現できる楽曲を表題曲にすると思うのですが、たこやきレインボーのすごいところは、そのようなアンパイを狙わなないこと。「Whoop It Up!」は、頑張る女性の応援歌で、テーマも良いはずなのに、アルバム表題曲を「卒業ラブテイスティ」と「虹色進化論」にしている。「卒業ラブテイスティ」は、歌唱の難易度がとても高く、「虹色進化論」はタイトル通り、ダンスをより強化して、ダンスパフォーマンスを次の段階に引き上げる楽曲。
「虹色進化論」のMVを撮影する前に、たこやきレインボーのメンバーはタンスの強化合宿を行っています。

「レインボーロード 〜駆け出した靴〜 」はミュージカルテイスト、「Pa Pa Pa Party」はレゲエ、「ネンジルノ」は、テクノポップというジャンルになるのかなぁ・・・と思うんですが、「ネンジルノ」はとても難易度の高い楽曲。たこやきレインボーの音楽性を広げつつ、より高度な表現を求められるチャレンジする楽曲になっている。

そして、冒頭と最後に「Double Rainbow」。アルバムのテーマ曲というべき楽曲が収録されている。
これって、サイモンとガーファンクルが1968年に発売されたアルバム「ブックエンド」のようなんですよね。

発売されたのはLP。A面とB面があって、A面がこのような構成になっている。ブックエンドは、公園のベンチに座り続ける老人の姿を表したもので、当時のアメリカの社会問題をテーマにしたコンセプトアルバムになっていて、たこやきレインボーの「ダブルレインボー」を手にしたとき、真っ先にこのことを思い出して、すげーな、さすがだな・・・って、思ったんですよね。

サードアルバム「軟体的なボヤージュ」では、コンセプトアルバムとして、さらに凄いものとなっていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?