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ホーム最強を歌うということ・たこやきレインボー「スタプラアイドルフェスティバル」

スタプラアイドルフェスティバルからすごく日数が経過してしまいました。タイミングを逸した感はなきにしもあらずですが、でも、イベント直後に書く気持ちになれなかったんですよね。たこやきレインボーとしての最後のパフォーマンスになるんだろうな・・という寂しさと同時に、イベント直後の嵐のような雰囲気にのまれたくないなぁと思って。

アリーナやスタジアムクラスの会場で、たこやきレインボーのボーカルがどう聴こえるのか、パフォーマンスをみてどう感じるのか。大きな会場のライブは、そこの部分をすごく楽しみにしているんですよね。
たこ虹のライブをはじめてみたのが、2014年の俺の藤井。このときはライブビューイングでしたが、会場はグリーンドーム前橋というアリーナでのパフォーマンス。荒削りだけど躍動感と勢いがあって大好きになって、それから大きな会場では欠かさず現場で観るようにしていました。
そんな中、すごく印象に残っているのが、俺の藤井 2016 in さいたまスーパーアリーナ〜Tynamite!!。たこ虹のボーカルは、音圧とウェイトがあるボーカルに、レベル500の天空席からでも魅了された記憶があります。
そして、夏Sは、音響がかなりよくない環境でのイベントで・・。でも、たこ虹のボーカルは、音響の悪さを持ち前のパワーボーカルで力強く乗り越えてるように感じられて、すごく嬉しかったなぁ。

スタプラアイドルフェスティバルでパフォーマンスした楽曲は「ジュージューシー!!」「卒業ラブテイスティ」「 RAINBOW~私は私やねんから」「ホーム最強」の4曲。新旧織り交ぜて、たこやきレインボーだからこそ歌う意味がある楽曲を選択したんだろうな・・と思いました。

どこまでもまっすぐに伸びやかに、会場中に広がっていく五人のボーカル。
ひとりひとりが極端なほど個性的。その個性を活かしつつ絶妙なバランスで歌い繋ぐたこやきレインボーの歌唱スタイル。9年間で積み上げてきたものの凄味を会場で肌に感じました。
私は、アリーナAの後方で観ていたのですが、センターステージの真横の位置からみる五人のフォーメーションがとても美しくて、特に「身長差を感じさせないダンスパフォーマンス」に、文字通り息をのんだんですよね。
くーちゃんとまいまいの身長差は公称では17㎝。でも、ホントはもっと身長差があると思うんですよね。その身長差はハンディとなって目に付くと思うのですが、それをまったく感じさせない。そのために五人は徹底的に体幹を鍛えたのだろう・・ということは分かるのですが、でも、ここまで身長差を感じさせないようなものにするために、どれだけのレッスンを重ねてきたのだろう・・。そして、以前、さくちゃんが配信で語っていた「くるみはダンスがうまい」の言葉の意味を、実感として感じることができました。

たこやきレインボーの節目として選んだ楽曲は「ホーム最強」。この楽曲はセレッソ大阪の応援歌としてつくられたもの。何故かその部分にネガティブにこだわる人がいらっしゃるようで、でも、そういう方々は表面的なものしかみてないと思うんですよね。
たこやきレインボーのライブパフォーマンスをみながら、改めてこの楽曲はたこやきレインボー自らのことを歌っている。
普遍的な歌詞で、道半ばで戦い続ける人にむけての応援歌であるということを実感しました。

この楽曲のすごいところは、たこやきレインボーが歌うことで、どんな場所でもホームにしてしまうことだと思うんですよね。
たこ虹自らパフォーマンスをすることで、その場所はホームになる。
そして、最強なんだと鼓舞する。
圧巻だったのは、よしもと新喜劇「石田笑店」で、ホーム最強を歌ったことで、あのなんばグランド花月ですらホームにしてしまう。
あらためてたこ虹すげーな!って思ってしまったわけなのですが・・。

そして、この楽曲は至ってシンプルな構成。短いパートを歌い繋ぐというもので、誰かひとりパワーダウンしたら成立しない、ひとりひとりがパワーボーカルの持ち主でなければ歌うことはできない。ノリと勢いで歌うことなどできないわけで、そういう意味でも、難易度は最上級なものだと思うのです。

たこやきレインボーは「六甲たこおろし」ではじまり、「ホーム最強」を節目にしたこと。
それがともに応援歌で、自らを力強く鼓舞する楽曲にしたことが、この五人の次の物語に続いていくんだろう。そう私は思いました。


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