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たこやきレインボー「たこ虹クリスマス2020」

たこやきレインボーの年内最後の単独ライブは、一年の集大成。そして翌年に繋げるもの。だからこそ見逃せないライブ。都内の感染者が増え続ける中での開催は、行きたいけど断念した方、当日まで悩まれた方、さまざまな思いがあって、同様にメンバーもスタッフさんも大変な思いをされてるはずで、そのようなことを含めて、無事開催されて本当に良かったと思いました。行きたかったけど行かれなかった方も多かったと思うのですが、何らかの形で映像化される思いますので、その時を期待して待ちましょう。

ライブ前日に、たこ虹公式のアカウントで、あーりんが関わっていることを示唆するツイートをしていましたが、ライブ翌日、Instagramで理事長が、あーりんがプロデュースしてることが公にされました。たこ虹真夏のHPTWでは、「衣装は可愛いのをたくさん着たいよね」というようなことを語っていましたが、その言葉をそのまま体現したようなライブ。オープニングムービーからアンコールまで、まるっとすべて「可愛さ全開のたこ虹」。
たこ虹の大箱ライブは、きっちり作り込まれたものが多いですが、たこクリ2020では全体を通して放課後ナイトのような良い意味での「ゆるさ」を出しつつも、一曲一曲の精度を極限まで高めるパフォーマンスで魅せる。今までありそうでなかった・・・、というか今まであえてやらなかったものを、はじめて行ったライブになったと思います。
なにわンは、世界観を大切にしたキッチリとしたライブですが、その真逆のスタイル。序盤の5曲目にして、グッズの告知を入れるという「ゆるさ」。
でもその「ゆるさ」が、今、このような時だからこそ求められてる大切なものと私は感じました。

たこクリ2020は、事前収録のVTR 「TACONIJIPON GRAND PRIX」の大喜利をはさんだ2部構成。1部は「クリスマスデート編」。2部は、たこ虹メンバーがサンタになって、パフォーマンスを届けるという「サンタ編」。
衣装もそれぞれの各パートのコンセプトに合わせたもの。

「クリスマスデート編」は、会場のサイリュームをクリスマスの街並みを彩るイルミネーションと見立てて「なにわもジングルベル」からスタート。「レインボーロード~駆け出した靴~」で、デートの待ち合わせ場所に向かうという展開。

クリスマスディナー編の一番の見せ場は、さくちゃんの「さくら推しとディナーの予約をしている」というフリから入る「なれたらなぁ」。上部ステージに置かれたメンバーごとのテーブルで食事をするというコンセプトは、家にいるTVにも繋がるもの。ハンディカメラで大型モニターに映し出されるメンバーと向かい合って食事をしているという演出は、「なれたらなぁ」の歌詞である「デートしている夢」とも重なるのがとても面白く感じました。

そして、デートでありがちな「些細なこと」でケンカになり、「もっともっともっと話そうよ -Digital Native Generation-」に繋がる展開。
曲の最後に和解するものの、そこから「怒るでしかし!」になって、あれ?って思うのですが、歌詞の冒頭、「Dreaming 世界を旅する夢を見てたの」
とあるので、「なれたらなぁ」の夢を、そのまま夢が内包しているようにも受け止められる。
しかも、「怒るでしかし!」は、怒ることを肯定している歌詞でもあって、今現実に起こっていることへの怒りにも感じられなくもない。多重な意味を持たせてるように、私には感じられました。

さらに続く「レインボーレボリューション」の「二度づけダメダメよ」も、とても意味深に感じられるわけですが、「虹色革命ー!」と、さくちゃんが歌い上げるこの楽曲から、「SuperSpark」に繋がる展開は、とてもエモーショナル。
そして、音域を広く使う難易度の高い楽曲を最高のパフォーマンスで歌いきる。
「SuperSpark」で歌われる一番星は、ベツレヘムの星(クリスマスの星)なんだろうなぁ・・・と、改めて感じました。

2部の「サンタ編」はクリスマスイブの深夜。たこ虹サンタが、歌のプレゼントを届けるというコンセプト。夜の部の「元気売りの少女~浪花名歌五十選」では、サンタが押し売りにやってくるのが爆笑。

圧巻だったのは「恋のダンジョンUME」と「ホーム最強」。方向性の異なる2つの楽曲の迫力が凄まじい。「恋のダンジョンUME」のド派手なサウンドに戦うようなチカラ強いボーカルで魅せる圧倒的な世界観。
方や「ホーム最強」は、たこ虹メンバー全員がパワーボーカルの持ち主で、歌い上げるからこそ、応援歌として説得力のある楽曲になっている。歌い繋いでも、片時もパワーが落ちることがない。これぞ応援歌。たこやきレインボーの楽曲の中では、一番といえる壮大な世界観の楽曲を初披露でここまで仕上げてくるとは・・・。これでチャント合唱が加わって、スタジアムで、歌い上げたらどのようになるのか。想像が一気に広がるパフォーマンスを披露しました。

去年のなにわンと、たこクリ2部は2階席から観ていましたが、ステージが格段に近く感じるパフォーマンス。歌声も中野サンプラザのホールでは収まりきらないほどのボーカルに感じました。

たこ虹が確変するのは3年周期だと私は思ってて、メンバー全員が中学生の「なにわン2014」、高校生の「なにわン2017」。
そして、メンバー全員が高校を卒業した今年、2020年は、TACO2020と銘打たれていましたが、メンバーがバランスを保ちつつ、一人一人が大きく成長を遂げたものになったことを感じました。

そして、一部の最後の挨拶でさくちゃんが語った「一回や二回の困難で崩れることはない」という言葉が、とても心強く、嬉しく思いました。

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2020年最後の家にいるTVで、たこクリ2020の裏話が語られました。オープニングムービーを公開したり、クリスマスディナー編の最大の見せ場である「なれたらなぁ」の振り付けを披露したり・・・。
気になっていた、あーりん演出についても語られてて、見栄えを良くするために街並みなどのセットを少し上にしたこと。セットリストの順番を、本来、2曲目だったレインボーレボリューションを、SuperSparkの前だった、にじースターダストと入れ替えた話が語られました。

当初のセットリストの曲順は、なるほど!と思えるもので、なにわもジングルベルから、レインボーレボリューションは、クリスマスで賑わう大阪の街並みが描かれて、歌詞の意味を考えると、にじースターダストからSuperSparkへの繋がりはとても説得力があるのですが、楽曲の曲調やセット全体のバランスを考えると、断然、後者の方がいい。
また、歌詞の意味を深く捉えると、にじースターダストは、新たにスタートラインに立つ曲なので、パートの初めにあった方が良く、レインボーレボリューションは決意表明の楽曲である側面もあるので、SuperSparkとの繋がりを考えると、これ以上ない流れができるという・・・。
たこ虹の楽曲を深いところまで理解しているからこそできる、セットリストだと思いました。

また、この家にいるTVでは、さくちゃんが、1部と2部でセットリストを変更することが、スタッフさんにとって大変なことを力説したり、公演後、セットのバラシからトラックに積み込む搬出風景を、さくちゃんがずっと見ていた話か語られてて、たこやきレインボーのライブは、関係者スタッフが一丸となって制作されてることが、伝わってくる配信となっていました。

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