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渡辺貞夫さんが91歳で公演。徹子さんといい今の90代がすごすぎる

Blue Noteからの通知が渡辺貞夫さんの公演の案内でした


 Blue Noteにはしばらく行っていません。
 もともとジャズはまったく知識がなく、ところどころ「あ、この曲いい!」というのはあっても、包括的に日常的に聞く、というのでは全然なくて。
 Blue Noteに行ったのは、スェーデンのバンドが来日するというので行っただけなのに、こまめに通知を送ってきてくださり、ありがたい話です。

 Blue Noteは周りの環境も含めて素敵ですし、
できることなら、好きなアーティストが来日するからといって意気込んでいくのではなく、当日空きがあれば極上のパフォーマンスと雰囲気を楽しむためにふらっと立ち寄る、みたいな『おされ』な生活をしてみたいものです。
 
 私が行った時は若いバンドということで、学生さんが多かったのでしょう、観客席はカジュアルな服装の人が多かったですが、
別のアーティストの公演でビルボード東京へ行った時は本当にすてきにドレスアップしたカップルがいて、目が釘付けになりました。
 昔は私にもこんな機会があると信じていた頃がありましたよ。どこで道を間違えてしまったのか。

 Blue Noteといえば、なぜか私は「神戸」のBlue Noteでその当時の会社の人たちと音楽を聴きに行った記憶があるのですが、
検索しても神戸にあったなんて記録もないし、誰の公演だったかも覚えていないし、新卒の私がさして興味のないアーティストに対してフィーが払えたとも思えないし、神戸じゃなくて大阪だったのかな?
 きっと「ひとりマンデラエフェクト」なんでしょうね。(私ひとりの場合はエフェクトも何も、もはやただの『記憶違い』ですね)

 今日来たBlue Noteからの通知を見ると、渡辺貞夫さんの8月の公演の案内でした。
 先日「黒柳徹子さんがすごい」ということで記事を書きましたが、この渡辺貞夫さんも今年91歳ですよ。1933年生まれで同じ年のお生まれなのですね(渡辺貞夫さん2月1日生まれ 黒柳徹子さん8月9日生まれ)
 徹子さんのかわいらしさとバイタリティもすごいですが、渡辺貞夫さんは「サックスの演奏」ですよ。鉄人すぎる。

2020


2021

2022


真ん中の2021年のものが音楽活動70周年だそうで、一番上の2020年はコロナで無観客で行っておられたそうです。

 すごいですね。確かに見た目は昔とちがっておじいちゃま感はありますが、でもサックスですよ!
いくら熟練の域といっても肺活量もいりますよね?
 90歳なんて、まずご存命なだけでもすばらしいことですし、
多くは介護や補助が必要だったり、声もカスカスで、なんなら字を書くのもおぼつかないお年寄りも大勢いるではありませんか。

(ああ、今、故ナンシー関さんが素人さんの書いた絵を評した本を思い出しました。お年寄りになるとしっかりとした線が描けなくなって、すっすっと払ったような細い線になるんですよね。そして『動物に眉毛は描くな』とよく言っておられたな。
 ナンシーさんに今の世相を消しゴム版画と辛口批評でバッサバッサと切っていただきたかった。亡くなられたのが2002年。個人情報保護法だとか、テレビを利用した様々なゴリ押しが始まったのもこの年でしたね。
会食後突然亡くなられて、お葬式には各界の著名人から弔花が届いたそうです。彼女が生きて発信し続けていたら、おそらく多くの国民の選択、ここ20年の日本の進み方さえ違っていたかもしれません。)

 
 渡辺貞夫さんなんて、もう私が小さい頃にはすでに「世界のナベサダ」として確固たる地位を築いておられたと思います。
「世界のナベサダ」は「世界のナベアツ」の何十年も前だぞ。若い人はご存じなのかしら。(『世界のナベアツ』ももう10年以上前の芸名なんですね)

 すごい功績を残した誰もが知っている功労者だと思うのですが、意外なほどにwikiがあっさり。

 

 Blue Note東京のスケジュールを見ると、渡辺貞夫さんが2024年8月28日(水)、29日(木)、
 でもそのすぐ下に69歳の矢野顕子さん(8/30,31)、少し上には今年77歳になる布施明さん(8/24.25)
 バケモノ(賞賛です)ぞろい。
 今でも布施さんは声量オバケなんだろうか。


 今はテレビは見ない生活をしているけれど、
たまにネットニュースで、往年の歌手がテレビ出演して歌ったらまったく声が出なくなっていたとか、話題になっているのを見かけます。
 テレビなら、チャンネルつけたらたまたま、ということもあるでしょうし、あれなんですが、

 そうではなくて、渡辺貞夫さんや他の会場で公演するアーティスト、ミュージシャンの方たちの場合、
公演を見るためにお客さんに会場まで来てもらって、Blue Noteだったらフィーが10000円前後としてもお酒やお食事を楽しんだらもっとでしょ。
それだけのお金を払ったお客さんが楽しんで満足してくれるだけのパフォーマンスを提供するって、すごいことだと思うの。

 それが70,80歳とか90歳で可能とかってどうなってるの?
 これは何?生まれ持った遺伝?精神力?


 渡辺貞夫さんの2023年の動画がないなと思ったら、2023年は体調を考慮して公演をキャンセルされていたようですね。
 それにしても昨年90歳でこのスケジュールで公演予定してたのって、またびっくりです。
 今年は回復されてまた精力的に公演をなさっているようです。すばらしい。

 また、Blue NoteやBillboard等は別ですが、
各地の会場、コンサートホールではだいたいフィーが8500円なのに対し、25歳以下の人は4000円なのですね。
 wikiでも「近年は青少年への音楽の普及に取り組んでいる」と書いてあって、それをこのように実践されているなんて。
 恥ずかしながら全く知りませんでした。

 やはりご本人のすごさのみならず、このような人徳によって各神様からの協力バックアップもあるのかもしれません。

 
 そしてサイトを見たら、なんとスタッフ募集もされてます!長期の勤務のできる方として契約社員ですって。 

 
 91歳にして長期勤務のできる社員さんを雇うって、もう、本当に超人過ぎて。
 しかも募集内容に「将来的にはプロデューサーとして、マネージャーとして」って書いてあって、長期的にプロとして人材育てていかれると。
すごいなぁ。すばらしいなぁ。
音楽スキで免許を持っていたら人柄重視ということなので、音楽好きの若者よ、急げ。
 
 もちろん皆が皆この方のような生き方ができるわけではないかもしれないけれども、こうして精力的に意欲的に日々を生きてらっしゃる方をみると「もう〇歳だからもう〇〇だ」なんて自分で決めちゃいけないんだと思います。

 70年も情熱を傾けられる天職の話とか、いつまでも若々しく活動的でいられる秘訣とか、いろいろ知りたいですね。

 もっといろいろ書きたかったのですが、ただただ「世界のナベサダ」へのリスペクトの想いをよせて、今日はこれまで。 


 


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