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【2023年版】レースVTRから「消える馬」「走る馬」を完全に見抜くかんたんな方法

マネードラゴン馬券塾です。未勝利・ダート・GⅠを中心に、8年間の研究を続け、ブログメルマガを発行しています。昨年度、ブログはのべ19万2000人、月額制の有料メルマガはのべ182人の方にご購読頂きました。また、G1予想は14勝を挙げました(レジまぐに買い目登録を実施)。

今回は、レースVTRから「消える馬」「走る馬」を完全に見抜くかんたんな方法をお伝えします。

さて、競馬予想の基本は「上位人気4頭」の吟味です。例えば未勝利戦では、上位人気4頭が複勝圏内に占める割合(複勝率)は、50.7%にも達します(※2022年)。複勝率が45%を切るオープン戦やハンデ戦は別としても、競馬は基本的には上位人気4頭の取捨から入るのが、効率的です。

複勝率45%を切るのは、実はオープン戦、ハンデ戦のみ。

つまりデータ上、ほとんどのレースが下の絵図になるはずです。
・上位人気4頭に強い馬が複数存在 →上位人気同士の決着がある
・上位人気4頭が1強3弱 →人気の軸から人気薄に抜ける可能性がある
・上位人気4頭とも脆弱 →人気薄のアタマまである

つまり、馬券に絡む率が高い、上位人気4頭のなかに、オッズ以上に強みがある馬(過小評価の馬)、オッズの割に弱みがある馬(過大評価の馬)を見つけてしまえば、馬券の的中は、かなり易しくなります。

現在、多くのファンが、競馬新聞等でスピード指数をチェックし、また競馬新聞やスポーツ紙には、スタッフがスピード指数を閲覧できるシステムが導入されていると言われます。そして、現在のオッズを見ると、馬ごとのスピード指数が参考にされ、個々の馬の走り(VTR)などの情報は、余り参考にされていないという状況があります。

VTR分析は、1999年頃から、競馬評論家の木下健氏が中心にその重要性を強調していますが、やり方がよく分からないのか、あまり広まっていません。2015年からは、JRA公式サイトで全レースのVTRが見られるようになりましたが、このタイミングでもさほど広がりませんでした。そのため、現在でもレースVTR観察は、大きな武器になります。

例えば、2022年11月27日の阪神1Rを例に取ってみます。

このレースでは、上位人気4頭は、単勝1ケタのオッズでした。しかし、VTRを見る限り、どの馬も過大評価でした。「上位人気4頭とも脆弱 →人気薄のアタマまである」のパターンです。そこで、人気薄の2番アントニオヒロキを本命にしました。

結果は、2アントニオヒロキが快勝。単勝への4500円の投資が、5万1750円にふくれあがりました。

なお、アントニオヒロキをチョイスした理由は、このときは「調教状態の良化」が大きく、走りを見てピックアップした訳ではありません。

競馬は、人気馬と人気薄馬で、騎手は乗り方をかなり変えています。

・人気馬 …騎手は、過去のその馬の好走例をイメージし、馬に負荷をかけ脚を余さない乗り方を行う。そのため、過去走のVTRが参考になる。
・人気薄馬 …前走負けたからこその人気薄。陣営は仕上げ方や、コース、距離を、騎手は乗り方を変えてくるのが基本。

このため、人気薄馬は、過去のプロフィールに過ぎないVTRは、参考にならない場合も多くあります。上位人気4頭はスピード指数や、過去のVTRをしっかりと見ることが精度につながり、人気薄は「それ以外の指標」を用いることも重要です。そのため、一見面倒に思える過去走のVTR分析は、オープン戦、ハンデ戦を除き、原則として、上位人気4頭で構いません。

なお、オープン戦、ハンデ戦では、メンバーが拮抗するため上位人気6頭の分析を行います。例えば、2022年のGⅠで、上位人気6頭の結果(連対のみ)は以下の通りです。(①1着、❷2着)

1番人気の連敗が話題になった2022年のGⅠですら、上位人気6頭の中に適切な軸馬を見つければ、24レース中22レースが的中できたことが分かります。
※GⅡは比較的固く、上位人気4頭の分析でも構いません。

ここまでの話をまとめておきます。

人気薄でもVTRから可能性を発見できることがありますが、余程慣れないと「やっぱり買いたくないな」という印象を持ちます。そのため、当面は出馬表やVTRに現れない情報を重視するのがおすすめです。

それでは、引き続き、レースVTRの見方を説明してゆきます。方法は、中高生でもできるノウハウです。

具体例として、2022年12月4日(日曜)阪神5R メイクデビュー阪神を取り上げます。

レースVTR(全周パトロールではなく、PLAY)で確認すべきポイントは、上の5か所です。

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