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少女漫画みたいに上手くはいかない【1:1:0】【学園もの/ラブストーリー】

少女漫画みたいに上手くはいかない
作・monet

所要時間:20分


0:登場人物

大河:夜明 大河(よあけ たいが)。男。高校生。文系一般クラス・二年B組の委員長。
イケメンでモテるけどチャラいイメージ。明るくて天真爛漫。行き過ぎて天然。真澄とは家が隣の幼馴染。真澄に片想い中。

真澄:釘原 真澄(くぎわら ますみ)。女。高校生。文系一般クラス・二年B組の目立たない地味子。
メガネをかけている。自分でもその地味な立場をよく理解している。少女漫画が好き。よく妄想に浸っている。
自分で恋愛小説を書いてみたりしている。大河とは家が隣の幼馴染。

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真澄:(タイトルコール)『少女漫画みたいに上手くはいかない』

真澄:(M)うちのクラスの委員長・夜明 大河(よあけ たいが)は、イケメンでモテるし、何より統率力があって、勉学もそこそこ。
真澄:(M)この荒れ果てたB組・文系一般クラスを見事にまとめ上げている。
真澄:(M)コミュニケーション能力の塊で、誰とでも分け隔てなく接する為、彼はこの学年で、いやこの学校で本当に人気者。……いや、私はそれよりも前から……。

大河:真澄っ!!

真澄:……委員長。何か用?

大河:なんだよ。最近あんまり顔見て話してくれねえじゃーん!

真澄:女子達から恨まれるの嫌なの。

大河:恨まれる??んなこと無いって!!考えすぎだわ!!

真澄:(M)いや真実なんだよ、このド天然が!!

大河:ま、久々に帰り一緒になれたし、歩きながら家まで話そーぜー。

真澄:……。

真澄:(M)そう、私と彼は家が隣の幼馴染。それこそ高校に入る前から……いや、幼稚園に通う前から知っている。
真澄:(M)同い年だけど、頼りになるし、お兄ちゃんみたいな存在。そんな彼に私は昔から惹かれていて……。

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0:自分で書いた小説を読んでいた真澄 ※以降、ガラッと雰囲気を変えて(現実に戻る)

真澄:なーんて!!んなわけあるかー!!どこの少女漫画の設定だよー!!

0:真澄は今まで小説を書いていたノートを放り投げる)

真澄:……あーー。幼馴染って王道の設定だし、あいつ仮にも委員長ってネームバリューあるし、いい話が書けるかもと思って、大河をモデルに小説書いてみたはいいものの……。
真澄:無理だ。無理過ぎる!!……耐えられない!!

0:ノック

大河:真澄ー。入るぞー。

真澄:いや、「入るぞー。」じゃねえんだわ!!ノック後、応答しても無いのに勝手に部屋入ってくんな!!高校生にもなってありえないでしょ!?

大河:まーまー。落ち着けってー。な??西屋敷(にしやしき)ん家の店のモンブラン。ちょうど二個貰って来たから食おーぜー。

真澄:……西屋敷(にしやしき)さんて、たしか、D組の委員長の。

大河:そーそー!製菓学校目指してる奴!

真澄:……ふーん。なるほどね。仲いいんだ?

大河:やっべーよ!!アイツ!!マジで巨乳だし!!色白だし!!

真澄:(ため息)。……はいはい。

大河:真澄ももっと友達作れよー!!んで、俺にかわいい子紹介してくれ!!

真澄:(M)あの……私も一応女なんですけど??

大河:あ!そうだ!見ろよこれ!!A組の美少女・向之原(むかいのはる)さん!!
大河:委員長会議で「これから何かと協力していく中で、不便だろうから(※イケメン風に)」って言ったらライン教えてくれたんだぜー!?委員長権限、最高だわー!!

真澄:(M)まあ、こいつがこうなのは仕方ないとして、大河がB組の委員長をしているのは本当だ。モテるのも本当。
真澄:(M)モテるけど……一途ではないので、とにかく遊んでてチャラい印象が強い。

0:(間)

大河:モンブラン美味いかー?真澄ー。

真澄:うん。美味しい。……マジ美味しい。西屋敷さん家のお店かー。私も通おうかなー。

大河:いやー、でもちょっと遠いしお高いぞ?

真澄:んだよねー。……え。じゃあこのモンブラン

大河:言っただろ?貰ったって!西屋敷と一緒に、学祭の協賛のことで、ちょっと遠くまで仕事しに行ってさー。
大河:その帰り、西屋敷の親父さんに車で送って貰ったんだけど、そんときに貰った!

真澄:……学祭ねえ。もうそんな時期。ていうかそれ。大丈夫なの?西屋敷さんのお父さんに、顔知られちゃってるんだよね?

大河:んえー?そうだけど。何かまずいのか?

真澄:いや、まずいでしょ。もし西屋敷さんがあんたのこと好きになっちゃったとして、あんたは本気じゃないんだから、西屋敷さんのお父さんがそのこと知ったら、大変でしょ!!

大河:なんで本気じゃないって言い切れるんだー?

真澄:……えっ。だって。これまでもそうだったし、さっきだって、A組の向之原さんの連絡先貰ったーとか言って……

大河:真澄さー。――お前は俺の、何を知ってるんだ?(※イライラした雰囲気で)

0:(間)

真澄:…………え??……住所。家族構成。名前の由来。好きな食べもの。苦手な食べもの。幼稚園の時好きだった先生。それから一一

大河:おいおいちょっと待てちょっと待て!!

真澄:そこら辺のストーカーより遥かに詳しいと思うよ。まあ、知りたくて知ったわけじゃないけど。
真澄:五歳のとき、河川敷でのバーベキューで生焼けのピーマンを食べてから、ずっとピーマンが苦手なことも。
真澄:六歳のとき、裏のおばあちゃん家に二人で遊びに行って初めて飲んだミルクティー。私は苦手だったけど、あんたはそこからドはまりして今でも毎日飲んでる。

大河:うわああ。なんか、辞めてくれよ!恥ずかしい!!

真澄:あ、勘違いしないでね。幼馴染だからいろいろ知ってるし覚えてるだけであって、あんたのこと恋愛対象として見たことは一度も無いから。

大河:……。……くぅっ!!

真澄:あんたが私に口論で勝てないことも、知ってるでしょ?喧嘩吹っ掛けようとしたんだよねえ?うんうん、分かるよ?頑張ったね、たいちゃん。

大河:……たいちゃんって言うなし。
大河:お前はいつもそうやって人を論破してさ!!ほんっと可愛げねー!!だから友達も少ないし彼氏もできねーんだよ!!

真澄:事実を述べているだけなんですけど。友達は最低限でいいし、彼氏はいらないから作らない。悪い?

大河:……ははーーん。ボロが出たなあ?真澄さんよお。

真澄:え?ボロ?

大河:彼氏いらないとか言っときながら、こーんな恋愛小説書いてるの、知ってるんだぜー?俺!!

0:大河、床に落ちていたノートを拾い上げる

真澄:っなっ!!ちょっと!!そのノート!!

大河:……幼馴染との甘酸っぱいラブストーリーねえ……。(※意味ありげに)

真澄:ちっ。……くそっ。……あーもう。分かった。あんたの恋愛事情には口出さないから。

大河:モンブラン、美味いか?

真澄:……うん。モンブラン、美味しいです……。

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0:大河、自室にて

大河:(M)釘原 真澄(くぎわら ますみ)。地味女。メガネ。少女漫画オタク。そして、……家が隣の幼馴染。
大河:(M)普段は大人しい癖に、俺相手となると途端に語気が強くなる。一度こうと決めたら曲げない、頑固な性格。――そして俺のことを、俺よりも深く知っている。

0:(間)

大河:(M)少女漫画が好きなら漫画を描けよ、と何度も言ったが、「私は絵が描けないから駄目」らしく、こっそり自室で恋愛小説を書いている。
大河:(M)まーそれがベッタベタのあっまあまで、砂糖吐きそうなレベルなんだが……こんなことを言うと、真澄に殴られる程度では済まなさそうなので、口をつぐむ。

0:(間)

大河:さっきのアレは……俺がモデルの恋愛小説……だよなぁ……??……いや。いいや!きっと深い意味は無いんだろう!……真澄のことだから。
大河:……しっかしなぁ~~!そんなにいいかよ。妄想の世界は。……現実に戻ってきてくれねえかなあ。

0:大河に着信

大河:お。電話。……西屋敷か。……もしもし?おー!!出店(でみせ)の許可貰えたか!!でかしたぞ!!

0:少し会話をしている間

大河:……んでさあ、西屋敷。ちょっと気が早いって、思われるかもしれねーんだけど、後夜祭の花火のことで……。

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0:B組教室・ホームルーム

真澄:(M)うちの学校は文化祭が終わった後、そう、後夜祭(こうやさい)も有名で、毎年花火があがる。
真澄:(M)こんなこと、ド田舎じゃなかったらできなかっただろうから、そこだけはこの土地に感謝。
真澄:(M)……そして、その「後夜祭」でのジンクス。

大河:「花火を一緒に見ながら告白すると恋が叶う」。

真澄:は!?ちょ、委員長……!!

大河:とかどーせ考えてたんだろ??少女漫画脳のお前のことだからな。

真澄:うるっさい!

大河:で?釘原?ホームルーム中だぞ?お前がぼーっとしてるから、俺が勝手に仕事振ってやった!!

真澄:はあ!?勝手にって……いや、勝手すぎるでしょ!?……てか、うちのクラス、出し物何すんの?

大河:お?「コスプレ喫茶」で決まったけど。

真澄:こ、コスプレ喫茶ぁぁぁ!?!?!

大河:お前、それも聞いてなかったのか?

真澄:……すみません。聞いてませんでした。

大河:妄想の世界に入り込み過ぎだろ!!とにかく、釘原には宣伝係をやってもらう。いわゆる呼び込みな。
大河:コスプレして看板持って、宣伝しながら歩くだけ!!どうだ、簡単だろう!!

真澄:……いやっ、無理!!無理無理!!

大河:話聞いてなかったお前が悪いんだからなー??

真澄:うーーー。ごめんなさいーー。委員長ーー。……せめて……せめてまともなコスプレを……。

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0:文化祭当日
0:メイド服を着させられている真澄

真澄:……あのさぁ。「まともなコスプレを」って、私言ったよね?委・員・長・!(※圧)

大河:何言ってんだ釘原!メイド服はまともなコスプレだろ!?アキバで働く全メイドさん達に謝れよコラ!!

真澄:いや別にアキバで働くメイドさん達を馬鹿にしてるわけじゃないってば!!

大河:じゃあ何が不満なんだ??

真澄:……その、さ。見て分かるでしょ……??……似合わないじゃん。私みたいな地味女には。

大河:まあ、そうだな。

真澄:……はあ!?え!?は!?いや、今の流れ、「そんなことは無い、意外と似合ってるぞ」とか言うところだったでしょ絶対!!

大河:俺がそんな少女漫画みたいなこと言うと思ったか?……ああ〜まあ、お屋敷に仕えてそうではあるがな(笑)

真澄:笑うな笑うな!!地味ってことだろ!?あーーもう恥ずかしい!!無理!!こんな格好で看板持って学校中歩くとか無理ぃ……。

大河:まあまあそう言わんと。そろそろ一般公開始まるぞ。行ってこい。

真澄:……へーーい。

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0:呼び込みをしている真澄

真澄:二年B組~!!コスプレ喫茶やってます~!!よろしくお願いします~!!

真澄:(M)皆がちらちらと私を見るが、幸いなことに笑ったりする生徒はいなかった。
真澄:(M)きっと皆、「どうせ夜明委員長にやらされたんだろ」という、憐れみの精神で見てくれているのだろう。

真澄:(M)しかし、この仕事は私に合っているかもしれない。教室内でコスプレをして接客をするより、よっぽど気が楽だった。
真澄:(M)しかも各クラスが何をやっているのかも、ちらちらと見て回れるし。

真澄:あ、D組。西屋敷さんのクラスか。……「展示会とカフェ」……ね。さすがだなあ。芸術一般クラス。……って、あれは……

真澄:(M)D組の教室内には大河が居た。何やら、かわいらしい女の子と真剣に話し込んでいる。二人とも「運営」と書かれた腕章をしているから……あの子が委員長の西屋敷さんか。
真澄:(M)……たしかに、巨乳だし、色白だし、かわいい。……いいんじゃないかな。うん。お似合いなんじゃない?

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0:文化祭後・日も暮れ始めている
0:電話をしている大河

大河:お、もしもし?そっちの準備はどうだー??
大河:おーー!!サンキュ!!さっすがは西屋敷だわー!!……ほんっと助かる。マジでありがと。

0:電話が切れる

真澄:西屋敷さんと、何話してたの?

大河:おっとぉ。……聞いてたか?

真澄:話の内容までは分からなかったけど。
まあ私、もう口出ししないって言ったし。……好きにすればいいと思うよ。

大河:ああっ……えっとな?真澄、それは誤解というか……

真澄:――学校では苗字で呼べっていってるでしょ。(※語気強めで)

大河:ああ、スマン……釘原。

真澄:それで。片づけは一応明日だけど、今日できることは今日やっちゃった方がいいでしょ?私、この軽めの発泡スチロール達とかゴミ捨て場に持ってっちゃうから。

大河:いや、そんなことしなくていいって!

真澄:駄目。委員長はいつも無計画なんだから。明日の片づけが大変になって、結果間に合わなくなるのも目に見えてる。

大河:……ほんとお前、ぼーっとしてるかと思えばしっかりしてたり、……流石だよな。

真澄:別に。今までのあんたの醜態(しゅうたい)を、たくさん見てきたから分かるってだけ。……それじゃ、私、行ってくるから。

大河:あぁ!それなら俺も行くよ!

真澄:私一人でいい。(※語気強め)

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0:ゴミ捨て場に発泡スチロールを運ぶ真澄

真澄:ふぅ。だいぶ日も暮れて、暗くなってきたな。……後夜祭まであと少し、か。
真澄:……花火。大河は、西屋敷さんと見るのかなあ。

0:(間)

真澄:というかこのゴミ捨て場、めちゃくちゃ見晴らしいいし!ここからなら花火、どこよりも綺麗に見えそう!
真澄:……場所がゴミ捨て場っていうのはまあ……私にはお似合いなのかな。
真澄:よし!そうと決まれば始まるまでここで陣取っとこう!……まあ、陣取ったところで誰も来ないんだろうけど。

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0:三十分後

真澄:おっ!!後夜祭のアナウンス聞こえてきた!!まあ、ゴミ捨て場からだと何言ってるか分かんないけど(笑)

大河:この場所はほんっと、穴場だよなあ。

真澄:……は!?(※めちゃくちゃびっくり)な、なな、なんで…!?!え!?!後夜祭の進行とかあるんじゃないの!?!

大河:ぜーんぶ、西屋敷に任せてきた。あ、ちなみに今アナウンスしてるのが西屋敷な?

真澄:はあ!?あんた、何やってんの!?花火は西屋敷さんと見るんじゃ……

大河:超優しかったぜ~。西屋敷。

真澄:は、はあ……。

大河:「好きな人と一緒に花火が見たいから、俺の分の仕事もやってくれ」って頼んだら快く引き受けてくれた。告白がんばってー!とかも言ってくれてさー。まーじでいい奴だよあいつ。

真澄:……え、えっと……。

大河:ほら、始まるぞー!!花火!!

0:花火が上がり始める

真澄:(M)心臓まで響く花火の轟音。このドキドキは、花火のせい……だよね。

大河:真澄っ。

真澄:……た、大河……。

大河:委員長の仕事って大変なんだぜ??だから今抜け出せてるのも、一か月前から打ち合わせた結果なんだよ。

真澄:う、うん。

大河:少女漫画が大好きなお前に、どうやったら振り向いてもらえるか。俺ずーっと考えてた。けどお前は、三次元なんて眼中にありません~みたいな態度でさ?いっつも。……だから、うちの学校のジンクス。

真澄:……「花火を一緒に見ながら告白すると恋が叶う」。

大河:そういうこった。……なあ、真澄。

真澄:はい。

大河:(※花火の轟音と重なって、声は聞こえない)

真澄:……ちょっと。

大河:返事は?

真澄:いや、ゴメンその……

大河:はーーー。やっぱり俺じゃ駄目か

真澄:違くて!!

大河:え?

真澄:聞こえなかったから!!花火の音で!!

0:花火の轟音が鳴り響く

大河:……あのさー。このジンクスって、クソむずくねえか??

真澄:あーー……。……だからこそジンクスなんじゃないの?

大河:なるほどな?……うっし、絶対成功させてやる。

真澄:え、ちょっ……

0:花火の轟音が鳴り響く (※以降、二人とも声を張って)

大河:真澄ーーー!!!好きだーーー!!!

0:花火の轟音が鳴り響く

大河:俺と結婚してくれーー!!!

0:花火の轟音が鳴り響く。

真澄:気が早すぎだボケーー!!!

0:花火の轟音が鳴り響く。

真澄:まずはお付き合いからだろうがーー!!!

0:花火の轟音が鳴り響いている。

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大河:(M)と、まあ俺の、ロマンチックでも何でもなくなってしまった告白は何とか成功し、

真澄:(M)私達は晴れて恋人同士になった。

0:(間)

真澄:……ずっと好きだったって、いつから好きだったの?

大河:幼稚園のとき。俺が転んで泣いてたら、真澄が絆創膏貼ってくれた時。……そっからずっと好きだった。

真澄:じゃあ女遊びしてたのは?

大河:真澄がぜんぜん振り向いてくれないので、いじけて現実逃避しておりました。

真澄:いじけちゃったんだ。かわいいとこあるじゃん?

大河:真澄は!?真澄は何で!?なんで俺のこと好きになってくれたんだよ!?

真澄:んーとね。確かに私は少女漫画が好きだし、三次元なんて興味ないって思ってた。

大河:ほらさ……やっぱりそうじゃん。

真澄:でも、よく言うでしょ?「一番近くにあるものほど大切なもの」なんだって。それに気づいた。それだけだよっ!

0:(間)

大河:……なんか。ずりー!!

 ●END●

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