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ライブって総合芸術だなあ (harmoe 2nd LIVE 「GOOD and EVIL」 感想 )

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 2nd LIVE TOUR 「GOOD and EVIL」 EAST公演

08/12 @神奈川県民ホール
に参加してきました。非常に満足感の高いライブでした。
感想レポみたいなやつです。

そもそも

harmoe(読み:はるもえ)とは、日本の女性声優である岩田陽葵と小泉萌香による、「音楽と物語はいっしょに歩く」をテーマに掲げている2人ユニットで、
・各曲にテーマとなるおとぎ話がある
・曲調はダンスポップミュージックがメイン
・2人とも舞台経験が多い (スタァライト等)
という点が主な特徴です。

ライブに行こう

harmoeの存在は結構前から知っていて、好きな音が鳴っているグループだなあという印象だった。新曲が出たら聴くけどそれ以外は数ヶ月に一度気が向いたらいくつか聴く、ランダムプレイリストに出てきたら嬉しい、そんな距離感のアーティスト。
小泉萌香さんは虹ヶ咲や音泉のラジオで見たり聞いたりする機会がそこそこあり、一方で岩田陽葵さんはスタァライトの露崎まひる役でしか触れたことがなく、でもどうやらインターネットのオタクによれば一度ライブを見るとズブズブズブの魅力らしいと聞いていた。

また、ライブって行き得じゃないか?期に入っていて、WEST公演が良かった話、さらにEAST公演の一般販売がある旨のツイートを見かけたから勢いで買ってみた。ありがとう当時の自分と背を押してくれた友人。まあ3階か〜とは少し思ったけども、行くとなれば楽しみになるもので、試験後のモチベにしていた。

ライブ前恒例のプレイリストぐるぐるをして、「空想エスケープ」が記憶よりはるかにKOTONOHOUSE節であることや、「セピアの虹」が聴くだけでじーんとする、自分に刺さる曲であることを発見し、気を高めていざ当日へ。

追記:ペンライトの色変えが難しそうで怯えてたりもしていた


神奈川県民ホール

県民ホールって5ヶ所ぐらい書いてある 多い

8月12日(土)、上を見れば青空が広がり、横を見ればコミケから直行してそうなオタクがいて、下を見れば歩道が東京の倍の広さはあり、駅には横浜の選手の顔が並ぶ、そんな空間をキョロキョロしながら通って現地に着き、フラスタを見てから自分の席へ。

べりーきゅーと=ふらわーすたんど

3階とはいえ前から2列目の、舞台全体と1階前方のペンライトが見渡せるかなり良い位置で、よしよしと思っていたら突然会場BGMで電音部のいただきバベルが流れてびっくりしたり、反応している人がそこまで多くなくて層の違いを感じたりしていた。(もっと層が近いと思っていた)

没入

海外アニメのプロローグのような英語ナレーションからovertureが始まり、幕が上がると2人が出てきて両手ハイタッチをする。(後から聞いた話によれば全然予定ではなく岩田さんが突発で手を出したそうだ。)そこから始まる怒涛のセットリストは正に「息をつく暇もない」という言葉がぴったりだった。MCもなければ、衣装替えもダンサーパート(SKIT)で行われ、ただただ作られる世界に没入していた。
見れば見るほど全てのクオリティーの高さに圧倒され、それぞれの曲のことが、そして2人のことがどんどん好きになっている自分がいた。ペンライトも1階席を見ながら自然と色を変えていて、「みんなも一緒に踊って〜」と言われてもそれは難易度が高くて、ほとんどの時間は舞台上を目に焼き付けていた。
一度目の終わりの後、楽しさに極振りしたようなアンコールの2曲を受け、2人の言葉で今の気持ちや今後のことが語られる中、200%の満足の気持ちと2%の心残りがあった。予習で一番好きになった「セピアの虹」が無かったことだ。これは次回も行かなきゃだなあ…と思っていたら、最後の最後に「これからも大切に歌っていきたい曲」としてタイトルが呼ばれた時は本当に嬉しかった。手を叩いてッシャ!みたいな声が出ていた。
「君が隣で〜」で背中をもたれあって互いの方を見る、その様子で心がいっぱいになり、互いに見合ったり手を繋いだりする振りが多用されていて、岩田さんがニコニコで、目を潤ませながらずるいなあ…としか言えなかった。

まだ見たことない世界が 僕たちを待ってる
ワクワク止まんないよ いつだって準備OK
君が隣で笑ってくれるから
なんてことない日が ほら 動き出す

harmoe 「セピアの虹」

音楽、ダンス、歌、照明、表情、演出、音響、構成が一体となって空間を作っていて、どれをとっても大満足だった。熱狂するライブとはまた違う、ただひたすらに浸ることのできるライブで、自分の中で一つの正解となってしまったかもしれないと今は思っている。それほどまでに印象的で後に引くものだった。良い体験をさせてもらいました。



ここからは各論で、曲ごとに書くよりもテーマごとに書いた方がまとまりそうだったのでそっちを採用で…。

・セトリ

明るく軽い曲が多い中、重く主張の強いVillansの曲をどう組み込むかが一番のポイントだったのだろうが、空想エスケープのRemixで持っていくというかなり力技で解決された気がする。とはいえこのRemixの瞬間に音が明らかに大きくなり、低音が体に響いてきたのはライブに対するエンジンがかかってきた自分をさらに引き込ませる一助となったことは間違いない。

新曲「Love is a potion」がかなり好みだが、ライブ当時は本当に知らない曲で、……?となりながらノリで合わせていた。ここの繋ぎがとても良かった。
きまぐれからアンコールまでは幸せいっぱい楽しさいっぱいという感じで、落差でもっと好きにさせてくるじゃんズルいズルいと正直駄々をこねたかったぐらい。そして二度目の言及となるが、「セピアの虹」は本当に忘れられない曲になった。それぐらい思い出が詰まったし、これからもさらに重ね掛けされていくのかもしれないとも期待している。

・歌

もちろんめちゃめちゃ上手いのだけれど、やはり表情の付け方が群を抜いて素晴らしく、ひとつひとつの言葉が理解せずとも届く感覚があった。
特に印象的だったのは「眠れぬ森」と「VOICE」で、二者の立場がくっきり分かれた話であるため悪い方の悪さをこれでもかと見せつけてきて最高。表情も高笑いも合わさって正にVillanだった。
ハモリも随所にあり、主と従の関係ではなく2つの旋律が重なり合うような感じで、聴き心地がとても良かった。(名前重ねてharmoeでハーモニーになるの、改めてすごい良い名前だ…)

・ダンス

どのぐらい踊るのかも知らずに行ったら見事に撃ち抜かれた。確かにダンスミュージックではあるけど全曲ゴリゴリに踊るとは。
全体的に手の振りが多く、手首と肘の角度にこだわりポイントが詰まっていて、はちゃめちゃに好みの振り付けだった。
Villansの曲は比較的体全部を使った振りが多めで、より強さを表現していたのかも、とか思ったり。
2人だと目が追えるもので、踊り方の違いも観察するのもとても楽しかった。岩田陽葵さんのダンスが特に好きで、拍を感じさせず、初動の動きが余裕があって、小節の最後まで動きを持ってくることで次の動きに滑らかに繋がっているのだと思う。羽ばたく振りが本当に良くて、時間を目一杯使って、腕の後に肘から手首、指先が波状についてくるところの一連の動きが本当に優雅で、目が離せなかった。対照的に小泉さんの方は拍頭を基準にしているように見えて、ビートを取る動きのときに気持ちよく映えていた。あと手足長すぎ星人なので、一々動きが迫力がある。腕を回した時の遠心力すごそう。チクタク両方長針。
打ち上げ配信で「岩田さんは正確に踊って、小泉さんはパッションで踊る」と言われていたのにはウケたけど、岩田さんのあの贅沢な拍の使い方は中々いないんじゃないかなあと思うぐらい美しかった。好きです。

・演出・衣装

衣装すごい良い!!!!!!!!!
シンプルに見えるのに凝っているってすごいことしてる。
1着目はスタイルの良さを見せながら、色を入れたり外したりすることで印象の全く異なる、曲に合わせたものになっていて本当に良い。
2着目(白黒)は向かい合う、もしくは背中合わせの振りの時に客席からは2人がそれぞれ白と黒に分かれていて、GOOD and EVILだね……。

3着目はもうシルエット大優勝。これもジャケットを脱いだら全然印象が変わっていて、セトリの幸せ度もあってこれが一番かわいい〜〜ってなった。

「passport」の水中を模した薄いスクリーンを前に出す演出は、衣装の白+赤青も合わさってとても綺麗だった。前2曲との転換を見せながら、前後とも海の曲であることも表していて、演出の妙だなあと。
鏡やドアなど、ステージ道具を要所で使ってきたのも良かった。特に鏡は後ろに立つだけで鏡の中にいるように見えた。これにさらにモニター演出でヒビを入れたのは応用編みたいな感じで、意外性と驚きがライブの中のアクセントになっていたように思う。
あとペンライトも。慣れてる人に合わせていたが、多くの人がその曲に合わせた色にしていて、曲中の色変えもあり、上から見るととても綺麗で曲の雰囲気をさらに盛り上げていたように感じた。すごい。



あとがき

総じて非常に良いライブでした。関係者全員に大感謝を。
次のナンバリング開催時は各所を誘って倍率を上げることを今から決めています。覚悟しておいてください。
記憶足りなくて書けてない部分もたくさんありますが、最高最高全部合わさっててすごい特にダンス好きすぎということだけ伝えられれば問題ないです。新参が言うのもアレですがみんな曲聴いてください。

めちゃ好き新曲のMVも配信ももう出てるので是非……。



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