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Be welcomed (DIALOGUE+ SUMMER LIVE 〜Welcome to D+〜 感想)


DIALOGUE+ SUMMER LIVE 〜Welcome to D+〜

8/20 @新宿文化センター
に昼の部、夜の部の両方に参加してきました。歓迎されました。
ライブの感想と、ここ数ヶ月D+をちまちまと追っていたよという話。

そもそも

DIALOGUE+(ダイアローグ)とは、女性声優8人による声優アーティストユニット。「CUE!」というゲーム/アニメの出演声優から選抜(?)されて結成され、なんやかんやで今に至る、らしい。正確性に欠けるのでふんわり情報で…。略称はD+。

本題

前夜

DIALOGUE+のことをちゃんと知って半年ぐらい、6月のライブは配信で見て、まあ行くっきゃないよなとなったのでチケを取った。心構えとしては、楽しみ8割、文化圏の違いへの不安2割ぐらいだった。

当日

新宿文化センターが新宿駅から遠いことに家を出てから気づき、やべべべべと言いながら向かい、原色Tシャツが増えてきたことで見たことのない景色だなあと思いながらなんとか到着。暑いけど許せるギリギリの気温だったような気がする。

新宿だけどさあ

物販はライブ見てからねの顔をして入り、昼の部は1階の真ん中下手側の席でわりかし近いじゃんをしていると、注意事項のナレーションの後にモニターにでっかい文章が現れた。

普通に携帯の電源切ってたから慌てて付けた

「音楽を真剣に。踊りを真剣に。」だそうだ。よく踊るグループであることは無論知っていたが、こう言われればこちらもその向き合い方ができるぞと思った。アイドルではなく声優という名を冠していて、キャラクターを纏っていない、言ってしまえば踊る必要のない場所で、最高の踊りとまで言うならば是非受け取りましょうと。

そこから始まったライブは期待通りの曲の連打で、歌も踊りも映像で見たことがあるものよりハイレベルになっていて、正にこれを見にきたという満足感があった。音は本当にデカくて嬉しかったが、スピーカー最前の人は大丈夫だったかな。各所で言われているじゃんけんは、ライブの流れが止まったという不満と自由に動いているところを見れたというポイントで、差し引き0ぐらい。あやふわ見れたからプラスで。

それでも実際に自分の眼で見れているなあという感慨がありながら夢中で楽しみ、事前に言われていた通り1時間強であっという間にライブが終わった。ある程度推しが固まったので、物販に向かいタオルとついでにTシャツを買った。間の時間は新宿を漂流して、東側にはマクドナルドと家系が全然無いことを知ったりしながら時間を潰し、夜の部に戻ってきた。

夜は2階下手側で、目の前に娘さんと来ている父親がいて層の広さを感じていた。セトリはそこまで変更はなかったが、来るとは微塵も思っていなかった「20XXMUEの光」が来たのは相当嬉しかった。2階席だからフォーメーションを見るぞと意気込んでいたが、結局各人のダンスを凝視していたらすぐ終わってしまい、目が足りないことを恨んでいた。

全体を通してセトリや演出から、「正面突破で新規を迎え入れる」という気概を感じた。これを聴きに来たというターゲットになりそうな曲は殆どやっていたし、実際に夏花火→MAHOROBA→僕愚なんて自分にとっては贅沢三昧なラインだった。演出も難しいことはせず、ただシンプルに舞台上の8人を見せるということに特化していて、これは集中しやすさをもたらすと同時に自信の表れでもあるなあと思った。

自信、確かに感じたのはこれかもしれない。内山さんが最後に言った「DIALOGUE+の音楽は絶対に楽しいです。私が保証します!」という言葉に色濃く表れてはいるが、歌の中の表情や仕草の中にもそれを感じた部分があった。

ほら僕らについてこようぜ 損は絶対させないさ

DIALOGUE+「はじめてのかくめい!」

ってことなんだろうな、きっと。

各メンバーの印象

当日翌日に書いたメモを頑張って起こしているが、記憶飛んでて辛いので定点でいいから映像が欲しい……

・内山悠里菜さん

正直一番撃ち抜かれた。声かわい〜〜〜〜〜なやっぱり……
歌の面では、感情をほんの少しの溜めや揺れで表現することに長けている人だなあという印象で、デネスピと僕愚で顕著に感じた。拍にしてわずか0.2拍ぐらいの間で、幸福感も緊張感も見せてくるのは見事としか言えない。でもやっぱり声可愛すぎに尽きるかも。
ダンスの面ではデジタルで踊る人だと感じて、つまり動きとポーズが順に決まっていて、それらを繋いでいく構成を取っているように思えた。それによって、各所各所の止めが非常に綺麗で、4人ないし8人で順番に止めていく振りで一際目立っていた。

・稗田寧々さん

まず何より歌が上手い。説得力のある歌声。
音程バチ当てお姉さんであることは間違いなく、芯の通った響きで真っ直ぐこちらの耳まで飛んでくる。おそらく技術的なところに色々詰まっていて、1音1音の移動が飛ばずに溜めてからぐいっと上がっている気はするが何も分からない、ハモリだとメインの歌い方に合わせてる気がするしどうなってるんだ。ダンスは内山さんと真逆のアナログで、滑らかに動作が繋がっているから、波状のムーブが特に映えるように感じた。僕愚の「笑わせるな」の下向きに力を込める振り好き。あとはじかくだったかで足めっちゃ上がってた。

・守屋亨香さん

かわいい担当だと思っていたが、全部できるオールラウンダーだと認識を改めた。
歌は安定感が抜群で、にゃんぼりーの高音は外れる気がしないぐらいの余裕さを見せているし、少し低いメロディーだと艶っぽい歌声でビビる。とても好き。声に主張があるのに誰と誰の間に置いても自然なのもすごい。音に合わせたまま声色で感情を見せてきて、内山さんとまた違ったニュアンスの付け方で聞いていて楽しかった。
ダンスも隙がなく、手指の角度が一番魅力的で可愛いところに確実にある。制御が効いている指先を見るのが癖(へき)なので有難かった。特に頭に右人差し指を当てるポーズ良すぎる。

・緒方佑奈さん

ダンス番長の名は伊達じゃ無く、一つ一つの動きにスナップが効いていて大胆でダイナミックな踊りを見せつけられた。ダンスのパートとしても村上さんと合わせてソロで視線を集めるパートを持っていて、手足の長さも合わせてザ・舞台映えといった具合だった。全体的に喜と楽の感情が表情にも表れていて、たまに怒っぽいのがあったような気がする。
歌はソロパートは勿論だが、要所要所のハモリやユニゾンで存在感があり、強めの声に合わせた時に相乗効果を生む力があるなあと思った。MAHOROBAの「えーそれ結構イケてない?」の所の振り幅が好きなので、たまにああいう歌割りがあると嬉しいな。

・鷹村彩花さん

いじっぱりだ←ここ好きすぎる 表情も歌い方も足の出し方も全部が。
最前か推しカメラで表情ずっと見てたいな。言語で表すのが難しい微妙な心の機微を顔と声で伝える力が物凄い。見るべきポイントが山ほどあるのに見れていないもどかしさがある。かっこいい曲の時のイケメン顔も好きで……。
歌は言葉としての丁寧さを特に感じて、詞を伝えるという歌の側面を重視しているように思った。半音の響きが個人的に好みなのは楽器経験が関係あるのかなとか思ったり。
ダンスは小節をたっぷり使うタイプで、腕を大きく振るときに余裕があって優雅。片足を軸にするステップの動きがお気に入り。でもやっぱり表情の使い方が群を抜いていてそこばっかり見てしまった。

・宮原颯希さん

曲を左右する重要なパート、所謂キリングパートを持っている率が飛び抜けて高く、そしてその理由を証明するようなキメ方だった。理屈で説明できない支配力というか制圧力というか、そういった力を完璧なポイントで出してくる人なんだなあと。
MAHOROBAの「遮るのは優劣感?」の低音がめちゃくちゃ好きだが、連発されると普通に心臓持たないからたまーーーにでお願いします。ほんとに。
ダンスでは曲げ伸ばしの動きが目を惹いた。到達点の先まで届くような鋭さがあり、でも放るわけではない丁寧さが同居していて、すごい。

・飯塚麻結さん

一から十までパワータイプだった。グループ内で他にいない「強さ」を、これでもかというほど歌でもダンスでも見せつけてきた。かなりどの曲でも感じたが、挙げるとすればDhcだろうか。がなりが映える歌声で、豪速球のストレートで投げ込まれたようだった。
ダンスもひたすらに力強く、かと思えばゆったりめの曲ではしなやかで繊細な動きがついてきて、表現の幅に驚かされた。ポジション移動の足捌きが整っていて、にゃんぼりーで特に感じた。パワー曲以外だとにゃんぼりーの振りが特長に合っているような気がしている。あとは髪の扱いが上手い。

・村上まなつさん

良い意味でソロっぽさのある立ち回りが随所に見られて、とても面白かった。多分動き出しがほんの少し早くて、一人だけ動いている瞬間があるとか、一つ一つの動きに芝居がかった部分があるとか、そういうものの積み重ねが形作っているのかなと思う。ダンスのソロパートはそれが十全に発揮されていて、今は自分が主役!という気持ちが伝わってくるような迫力のあるパフォーマンスだった。
歌の面では遊びがきっとたくさんあって、多分二度と聞けないバージョンなんだろうな、というライブ感みたいなものを強く感じた。遊ぶには土台ががっしりしていないといけないはずで、きっと見せてくれないんだろうけど純粋そのままの歌も聞いてみたいなと思った。


まとめ

名の通り、新規の自分が手厚い歓迎を受けたなあと感じたとっても楽しいライブだった。
8人とも本当に魅力的で、2時間ぽっちじゃ全然拾えてないという気持ちでいっぱいなので、また見に行きたいし、その時はもっと進化しているんだろうなという予感と期待を持って次のライブを楽しみにしています。ってことでよろしく!





付録

出会い

(1行で要約すれば ぼざろ→コラマイ→やるやるき)

名前を知ったのはそこそこ前で、アイマスで安齋か土屋の名前からCUE!の存在を知り、D+もMVを見た記憶がある。多分はじめてのかくめい!だったと思う。それからしばらくはあまり縁もなく、苗字のインパクトで稗田は覚えていたかな〜ぐらいの印象で、シャニやら電音部やらを追っていた(≒アニメも全然見ていなかった)。基本的に電子音が好きで、バンドサウンドとそこまで仲良くなかったのも一因である気がする。

転機は「ぼっち・ざ・ろっく!」という最高すぎ覇権アニメにうっかりどっぷりしたことで、これがキーとなってなんか色々起きた。まずバンドサウンドと和解し、世の中のバンドの曲も聴いてみるか期に入った。それから、声優ラジオというものに舞い戻ってきた。

まだD+なんも関係ない。あと3手です。

「ぼっち・ざ・らじお!」という青山吉能がたくさん喋るラジオを欠かさず聞くようになり、それでも足らずに音泉でぼざろ出演者のラジオも探して聴き始めた。「稗田・鈴代のコーラルマイク」である。これがかなり好みで、映画に詳しい人に尊敬がある身として稗田寧々さんという存在をちゃんと知るようになった。余談だがここで教えてもらった「ベイビーわるきゅーれ」はとっても楽しい映画なのでみんな見よう。

そこからD+……ではなく、別の番組も見て人となりをより深く知るフェーズに入った。「稗田・宮原の自由奔放やりたい放題」だ。

(YouTubeに前半と切り抜きがある えらい)

ま〜〜〜〜これにめちゃくちゃハマった。なぜかは分からない。YouTubeにある分を全部見て、足りずに入会して有料パートを見るほどに。多分ある種の一方向性が良かったのかなと思う。メールはあるが基本的には2人で話を広げていく方式で、テンポも内容も流し聞きしながらたまに顔を見るのにちょうど良い。ついでにゲスト回も(少なくとも片方は)関係の深めな相手を呼ぶから、話が回るのも良いポイントかも。2人ともソロで喋れるのがテンポの要因な気がしてきた、多分そうです。


じゃあもう乗りかかった船ということで、D+のYouTube動画(バラエティ動画)にも手を出し、おーおーなるほどねと。
ファンメイドのメンバー紹介動画にもかなり助けられた。

曲も聴き始め、DIALOGUE+2というアルバムの完成度に驚き、曲単位では「僕らは愚かだなんて誰が言った」「あやふわアスタリスク」の2曲が最初に好きになった。(結局電子音が好きなのでは?という説はある)
インターネットに転がっている動画は結構見たな…という段階で、6月のライブを配信で見て、実際に歌い踊りする姿を見なきゃなという決心が固まったので、8月の今回のライブのチケットを取り、行ったという顛末である。その過程で先にUNISON SQUARE GARDENのライブに行ったりもしたが、これは偶然の産物なので割愛する。だがここでオタクに会ってFFになったことでD+関係のツイートをよく目にするようになったのも縁かもしれない。



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