BLUE GIANT 素晴らしかった。
何と言っても演奏、さらに音の視覚化、演奏時の描写、3人のキャラクター、感情の入った演奏、全部良かった。
ストーリーはよく言えばテンポが良く、おそらく原作から飛ばされた箇所もあるのだろうけど、そんなことは関係ないほど一本の映画としてまとまっていた。
熱い。集中して演奏を聴き、見ると汗が出るんだ、そうだった。
聴衆の目を代わる代わる映す場面、ピアノの周りに白い粒が舞っている場面、何度も繰り返された水や氷越しに演奏者の姿を見る場面、どれも目で音楽を聴くという体験を最大限に表現していた。もちろん音は耳で聴くものなのは大前提だが、本当に目を離せないプレイヤーというのがいて、耳だけじゃ足りない、人間の一番の情報収集器官である目を使わないとその人の演奏を受け取れないという状態になることがある。まさにそれだった。
雪祈の、長年やってきたからこその才能の差を感じるシーン、音楽が勝ち負けの世界であると知っているところ、ただ14,5年続けるだけでは到底到達しない腕と練習量、大の「次」に自分では足りないと認めているところ、全部好きだ。
長野か〜〜〜〜〜〜 初めて東京でコンクール出た時どんな気持ちだったかな
最後の玉田のドラム、終わりを名残惜しんでいる溜めと長さで…… 音楽で生きないなら本当に最後だから
最初は力押しだったサックスが、優しさや甘さを表現できるようになっていく過程が何の説明もなく音だけで表されているし、その弱さは確実にドラムがもたらしている部分があることも、ピアノが小手先のソロじゃなくなってからその弱さが出てくるところも、音で魅せてくるのがズルい



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