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読んで鍛える合気道脳 準備運動編

いらっしゃい!やる気満々だね❣️

我が道場は、合気道の脳みそを鍛える道場である
どうやって鍛えるかって?
イメージトレーニングで鍛えるのじゃ
簡単に言うと、ワシが話す内容を頭の中でイメージする…だけ

まあ、そんなところだ…

ちょこっと練習してみるかね

オヌシが右手刀でワシの頭を真っすぐに打って来る
ワシはオヌシの右側に入身して手刀を躱しつつ
オヌシの右脇腹に拳で当身を入れる(いわゆるカウンターアタックだな)
そして、オヌシがバタッと倒れる

どうじゃ、イメージできたかね?
ナニッ、できない…
まあ、だんだんと出来るようになる
…なるだろう
…なるかもしれん
まあ、なんとかナル!


準備運動としての素振り


さあ、では準備運動から始めるぞ
とは言っても、そんじょそこらの準備運動ではない…
まあ、正確に言うと、剣による素振りじゃ
つまり準備運動代わりに剣の素振りを行うのじゃ

それと…剣と言っても木剣ではない
真剣じゃ!
ここはイメージ道場だから真剣でもすぐに手に入るし、危なくない

真剣を用意したかね?
では、始めるゾ

あっ、その前に大事なことを言っておく

この素振りには、合気道の極意が詰まっている
故に、くれぐれも怠りなく励むこと

素振りを100%マスターすれば、初段を授けるゾ
120%マスターすれば、三段を授けてもいいと思っておる

100%マスターするとは、規定通りの所作を、
その意味を含めて完全に覚えること

120%マスターするとは、その上応用できることである

さらに以上に加えて呼吸力を完全に身につけたら九段を授けるゾ👏

要するに、そうなったらもう卒業じゃよ…ははは👏👏👏

(メチャクチャだ😬…弟子の心の声)

まあ、それだけ素振りと呼吸力が大切だ、という意味じゃ😤

刀の握り方


まず、刀を握るところからじゃ

この刀の握り方については、参考動画があるので
それを見てイメージして欲しい(つまり脳みそを使うこと)


刀の構え方


刀は次の要領で構える

  1. 直立の姿勢から足を一歩前に出し、撞木の構えまたは逆三角の構え

  2. 体の前面と腰を正面に向ける(体をスクエアにする。)

  3. 刀の柄頭を丹田の前に置き、拳一つ分空けて構える

  4. 足指でしっかり床をつかむ

  5. 重心は前に6分、後ろに4分置く

  6. 後ろ足で体を支え、前足の膝は柔らかく保つ

  7. 後ろ足裏筋、背筋、首筋を一直線にする

  8. 肩の力を抜き、腕は円相にして水奔(はし)るとイメージする

  9. 正中線上に、鼻、刀、臍を置く

  10. 刀の切先を相手の喉元に向ける

  11. 目付け(相手への視線の配り方)は、相手の喉元を中心に相手全体を見るようにする(遠き山を観るが如く)

  12. 気を四方八方に配る

  13. 気力を強く前に出し、呼吸は自然呼吸

  14. 前後・左右・上下の力を感じる

  15. 下半身全体に力を入れる

  16. 足裏で踏んでいる紙を前後に引き裂くとイメージし、かつ力を入れる

  17. 真剣を構えているという意識を持つ

  18. 相手も真剣を構えているという意識を持つ

素振りの種類


当道場では、次の四つの素振りがある

正面斬り
切り返し捌き袈裟斬り
四方斬り
八方斬り(今回は省略)

では、それぞれの素振りのやり方を説明する

正面斬りや切り返し捌き袈裟斬りは、まあ比較的覚えやすいが、
四方斬りと八方斬りは、ちとややっこしいから心して取り組むように…
脳みそがぐちゃぐちゃにウニのようになるかも🤨…知らんけど😄

素振りのやり方

1.1 正面斬り


1.1.1 右太刀・右足踏み込み / 右太刀・左足踏み込み
まず右構えから右太刀(刀の柄を右手前・左手後で掴む)で、刀を振り上げつつ、右足を一歩踏み込み、刀を正面に斬り下ろす

次に、右構えから同じく右太刀で、同様に左足を一歩踏み込み、刀を正面に斬り下ろす

1.1.2 左太刀・左足踏み込み / 左太刀・右足踏み込み
左構えから左太刀(刀の柄を左手前・右手後で掴む)で、刀を振り上げつつ、左足を一歩踏み込み、刀を正面に斬り下ろす

次に、左構えから同じく左太刀で、同様に右足を一歩踏み込み、刀を正面に斬り下ろす

1.1.3 右太刀で左右足交互に踏み込み、正面に斬り下ろす

1.1.4 左太刀で左右足交互に踏み込み、正面に斬り下ろす

1.1.5 右片手持ちで右足踏み込み及び右片手持ちで左足踏込み

1.1.6 左片手持ちで左足踏み込み及び左片手持ちで右足踏込み

1.2 切り返し捌き袈裟斬り


1.2.1 右太刀および左太刀で、切り返し捌きで左右交互に袈裟斬りを行う(切り返し捌きとは、剣道の切り返しに左右の体捌きをつけたもの)
参考動画:


1.2.2 右手または左手のどちらかの片手で、切り返し捌きで左右交互に袈裟斬りを行う

1.3 四方斬り


1.3.1
右構え右太刀から正面突き→左後回り転回からの正面斬り→右片手持ちで右側の敵を斬り上げ→右内側に転換して前の敵を袈裟斬り→左片手持ちで左側の敵を斬り上げ→左内側に転換して前の敵を袈裟斬り

1.3.2
右構え右太刀から正面突き→左後回り転回からの正面斬り→左片手持ちで左側の敵を斬り上げ→左内側に転換して前の敵を袈裟斬り→右片手持ちで右側の敵を斬り上げ→右内側に転換して前の敵を袈裟斬り

1.3.3
左構え左太刀から正面突き→右後回り転回からの正面斬り→左片手持ちで左側の敵を斬り上げ→左内側に転換して前の敵を袈裟斬り→右片手持ちで右側の敵を斬り上げ→右内側に転換して前の敵を袈裟斬り

1.3.4
左構え左太刀から正面突き→右後回り転回からの正面斬り→右片手持ちで右側の敵を斬り上げ→右内側に転換して前の敵を袈裟斬り→左片手持ちで左側の敵を斬り上げ→左内側に転換して前の敵を袈裟斬り

本日の稽古は、これまで!
くれぐれも復習しておくように

最後に、コツを伝授する

それは、イメージトレーニングが大体できるようになったら、実際に体を動かしてやってみてイメージと実際の動きの違いに注意してチェックする事だ

昔の、戦前の合気道道場である皇武館道場では、植芝盛平翁が模範演武をして、それを弟子たちが実際にやってみて、稽古が終わった後、弟子たちが習った技について話し合い、色々工夫して自分のものにしていったとのこと

追記:入身・転換・転回・転身の違いについて

入身・転換・転回・転身がよく分からないというご意見がありました。
それらについて比較的わかりやすく説明しているサイトがありましたので、リンクさせていただきます。

以上


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