ザ・ボーイズになぜ引き付けられてしまうのか?

毎シーズン毎シーズン、なぜか欠かさず見てしまっている。
アニメも見た、スピンオフのドラマまで見てしまった。
そして俺は見るたびに、毎度毎度どうしようもないクズ野郎どもに辟易するんだ。
このシーズンは最後まで見るけど、次はもう見れないかも、なんて思いもする。
まあ、そんなのはただの杞憂なんだが。

過激なエログロへの耐性は必要とされるが、それさえ慣れてしまえばこの作品の登場人物達の物語。
この先なにが起こってしまうんだ……? と読めない展開に引き込まれてしまう。
もはや中毒のようなもんだろう。
まあ、そうは言っても2週目までしたりはしないけど。

最初こそ、悪質なDCヒーローのパロディだと思って忌避感を抱いていた。
が、いつの間にか更新を楽しみにしている。

気が付きゃこのクソ野郎どもの話もシーズン4。
悔しいことにまた毎週の更新を楽しみにしてしまっている。

相変わらず危険なエロさをムンムン香らせてるブッチャー。
だが、余命が近くなってしまったせいか、今まで以上に弱さが見えてくる。
今までに比べて、素直に気持ちを周りに伝えるようになってきている。
これまでのブッチャーといえば、「いや、ここでそのネジくれた言い方しなければもっとスムーズに行ったろうが!」って場面で最悪の選択肢を取ってきた。
それが今回はどうだろう。
「ライアンを助けたい」
その行動がブレることなく、MMにちゃんとそれを伝えたうえで、後を託そうとまでしている。
4話では道を間違えそうになっているヒューイを止めた。
いや、まあ間違えかけたのお前のせいじゃね? と思わなくもないが。
『人間味』を出してきたブッチャーを、俺はより好きになっている。

それと相反するように、宿敵ホームランダーは『人間性』を捨てようとしている。
こいつが居るシーン、常に張り詰めた空気が漂っている。
自分が生まれた実験施設の職員を、自分が受けた仕打ちをそのまま……いや、それ以上で返してくさまはあまりにも小さくて好き。
血みどろでほくそ笑みながらエレベーターを上がっていくこいつは、これから先どうなるのだろうと気になってしまう。

ブッチャー、できれば最終シーズンまで居てくれ。
お前のいないボーイズはきっと寂しい。

スターライト、いや、アニー。
清廉潔白みたいなキャラやってたお前も、化けの皮剥がされてきたな。
過去の所業が明らかになってきて、ドン引きすると同時に、お前もちゃんとクズなんだなと『ボーイズ』メンバーらしくなってきて安心してる。

色々語りたいことはあるが、自分の語り力の足りなさがもどかしい。
とにかくいろいろと『終わり』に向かいつつある印象。
苦手だったグロ描写もなんかもう慣れてきてしまったところがあり、再生への抵抗も薄れている。
なんて恐ろしい作品だろう。
シーズン5で終わりらしいので、ここまで付き合ったら最後まで見てしまうだろうという自信がある。
1話1時間と長いわりに見始めたらそんなの感じさせない。

まあ、文句を言うとするなら一つだけ言いたいことがある。
1週間のなかで、あとひと踏ん張りの木曜に配信するってのだけは、どうにかしてほしいもんだ。

衝動に身を任せて書き始めたので、どう締めたらいいかわからない。
もしここまで読んでくれた人がいたら、ありがとう。

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