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2024/2/2沖縄との出会い2

東京から20名ほどの子どもたちが賑やかに那覇へ降り立ち、私たちは無事に合流して、グループ分けがされた。私は母から従姉のルリコと同じ班にしてもらったから、安心して行っておいでと言われていたが、いざグループごとに名前を呼ばれたら、違うグループになっていた。私は「話が違う。」と引率の男性に言いに行った。従姉は年下の私が心細く思っていると考えて、一緒に抗議してくれた。私はそれまで真面目に、嘘をつかないようにと育てられた正義感の塊のような子どもで、本当は心細いというよりも単に「話が違う。」と言いたかっただけだった。もし違うグループにするしかなかったのなら、説明があってしかるべき、と思っていた。しかし、従姉の思いやりと、先生方の思いやりが私を「心細くてかわいそうな子」にしてしまい、私は悔しくて涙が出た。そうするとますます「かわいそうな子」は加速し、結局、従姉と同じグループに組みなおされた。私は「ルリコと同じグループにできるんだ。」ということと、「かわいそうな子」にならないといけないなという思いでモヤモヤした気分になってしまった。

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