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流れ星の歌声の話。

流れ星流れへんかなって思ってる間は流れ星は見えない。
空を見続けた人だけが流れ星を見られる。

そう言った汐恩の言葉を継いで

だから、今日は僕らが流れ星になる。

そう奨さんが言って始まったライブ。
ペンライトの空の中で、本当にJO1は流れてく星みたいだった。
そんなJO1を見つめながら、どんな偶然なんだろうと思った。
私の左手に握られたうちわは流れ星がイメージで、そのデザインにしたのは前の日。雨で家から出られなかったから、ピンセットをちまちま使って並べた小さい小さいストーン。
スタンドの最前。
少しだけ見やすいところで大好きな人の名前を入れたうちわを振る。

どんな願いごとをしようか。
もっといっぱい会えたら嬉しいとか、もっといっぱい歌を聞けたらとか、なんか色々。
なんか色々、願いらしいものはあるけど。

高く上がったセンターステージで回りながら歌うJO1を見て、この人たちがずっと、立っていたいと思う限りずっとステージにいられたらいいと思った。
OTDの時に思った。
私が見たかったJO1はこれだったって。
どんなJO1も大好きで、なんだって挑戦してほしいし、それを見てたいけど、何よりもずっとずっとステージできらきらしてるJO1が好き。
JO1がペンライトの海にいて、私はまだ聞いたことないけど、歓声の中で夢を叶えてくれたら、信じられないぐらい幸せ。

それを、できたらずぅっとそばで見てられたらとても幸せだと思う。
だからそうなりますように、って思った。
あと、それを見つめてる時間が少しでも長くあるように。

でかい会場で歌に合わせて振るうちわの流れ星なんて本当に小さい。
けど、マイクに乗って流れてくる奨さんの声はおっきくてきらきらしてて本当に流れ星みたい。
遠くで光ってる。本当に願いが叶いそうなぐらいのパワー。
この時間だけずっと続けばいいと思った。

最後の挨拶。
奨さんが「願い事はした?」って聞いてくれた。
奨さんは、JAMのみんなとずっといられますようにって思いながら歌ったって、そう言ってた。
手の中の流れ星は何かを叶えてはくれないけど、
奨さんの星空みたいな歌声に溺れて、夢みたいな時間は終わった。

何もないライブの話。
雨の日のライブ会場で小さい流れ星は、端で少しだけ光って、
願わくばあなたの願いが叶えばいいと思った、本当にそれだけの話。