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琉球シャンソンって、何それ?

 琉球シャンソンという訳の分からないジャンルを勝手に作ってなんだかんだ十数年も歌っているMona Shimaです。認知度は低いのですが、少しづつ、本当に一人、二人と知られるようになってきました。とは言っても知らない人の方が99.9999%くらいなのですが。(泣)
 この0.0001%の方々が私の歌を知って、おそらく抱くであろう疑問にQ&Aの形でこたえたいと思います。ライブなどのときたまに質問されて、ぼおっとしてちゃんと答えられないことが多いので、ほとんど自分のためです。


Q. 沖縄にはパリがある、だから琉球シャンソン?

A. 沖縄のパリ、と言えば「あー、あそこのことね」と同意してくれる方も多いことかと思われます。
 そう、パリ、すなわち「畑」の事。沖縄本島北部、宮古方面では畑のことをパリというのです。
 したがって畑の近くで生まれた私はパリ出身のパリジェンヌ。沖縄語でいえばパリんちゅ。パリといえばシャンソン。だから、私が歌う歌は自ずと琉球シャンソンになるのであります。


Q. なぜ沖縄シャンソンではなく琉球シャンソンなのかという、誰も問わない疑問について勝手に答える

A. 私の個人的な見解なんですが、ウチナーをもともとの呼び名とした場合、沖縄というのは内側から見た場合のウチナー、琉球というと外からグローバルな見地から見た場合のウチナーなんです。
 ですから、外側から見たウチナーを表現しようとする私の歌は琉球シャンソンなのです。


Q. 琉球シャンソンの特徴とか

A. シャンソンとは何か、とシッタカー(しったかぶり)して蘊蓄を垂れる人がいますが、シャンソンとは歌のことで、それ以上でもないしそれ以下でもありません(なんやそれ)。
 日本人が抱くあのシャンソンのイメージはあくまでも日本人だけのものです。
 しかし、フランスと琉球のシャンソンの特徴をあえていうなら、フランスのシャンソンは人生へのラブレターであり、琉球シャンソンはウチナーへのラブレターである、といったところでしょうか。


Q. もっと具体的な特徴

A. シャンソンとわざわざ銘打っているので、少しはシャンソンらしき特徴を。まず歌というよりも、歌であること。すなわちポエジーがあること。あと語りを取り入れたり、物語性のあるシャンソンぽいところが特徴です。
 要するに、シャンソンのテイストで歌うことで、新しいウチナー、本当のウチナーを表現しようとしています。


Q. シャンソンコンクールの件

A. 令和2年と4年に東京シャンソンコンクールで準グランプリ、令和3年に全日本シャンソンポピュレールコンクールにおいて審査員特別賞を、いずれも初出場しかもフランス語歌唱部門でいただきました。
 だからどうだというわけではありませんが、一応ご報告だけ。ちなみにフランス語はほとんど話せません。

Q. 琉球シャンソンの現在

A. お聞きいただいた方からは、ありがたいことに絶賛をいただくことが多いのですが(個人の主観的な印象です)、全体としては特に話題になることもなく、時間だけが過ぎております。
 中には、これはシャンソンではないとか、どこが琉球シャンソンなの?だとか非常に高評価をくださる方もいらっしゃいまして、とても励みになっております。ここに謹んでお礼もうしあげます。ありがとうございました。

※この記事を編集していたとき、操作を誤って「いいね」を消してしまいました。私の拙い文章を評価していただいた方、本当に申し訳ございません。