［👽］神様のせいにする地球人②

そして
（前編からつづく）

「地球の様子みに行ってみよか。
とにかく急いで行こ。」

神様は地球の様子を
見に来ますが

「たすけてー」
「さいあくー」

こんな声を聞いたり
聞いてなかったりしながら

急いで地球に来てくれたとします。

ラニアケア超銀河団にも
惑星は沢山ありますから
「えー。地球
久しぶりやなー。どんなんやったっけ？
えー。ルールとかマナーとか
まーったく覚えてへんわ。」
「とりあえず殺したらあかんのとー」
「いやでも、殺し合いしてるとか
クレームがもう
すごいのなんのって。」
「えー。ほなら殺されたら
また一いちからやないか。」
「えーっと、先ずは安全な日本とやらに、」
「いやー、それはビビってるんとちがう？」
「危ない地帯の調査もせんと」
「それは天使達がしてくれたさかいに」

そんなこんなで
地上に神様は来たとして

「バブー」
「ホギャア」

あたりまえに
０歳からスタート
（肉体を借りる場合を除く）

八百万
（ヤオヨロズ、沢山の神々）
とも離れ離れだったり
友人や知人だったり
家族だったり恋人だったり

なんやかんやで20歳40歳

まだまだ世間を知り尽くしたとは
言えません。
税金を払ったり確定申告したり
庭掃除したり
殆ど毎日、仕事もあります。
自身が神様だった記憶は
なーんとなく蘇る頃
天使達の事前調査により
神様を名乗るのは危険だと
注意されていたかもしれません。

「とにかく人間が困ってる」
「とにかく助けたらんと」
「いやでも、人間とか
他人っつったら他人も他人やしな」
「いや、こんな事
言うてたらあかんな。」
「あー。それにしても
天使や大天使はどこに行ったんや。」
「お！ちょうどええところに
最大天使や。流石や。」
「え！？ この数億人は
バラバラの事を言うとるやて！？」

全知全能の神様は
「ほなら減らしたら」

最大天使
「いけません」

神様
「ほならアンケートや」

最大天使
「多数決では少数意見が」

神様
「最大天使は人間は
つまり何に困ってると思うか」

最大天使
「現在の状態です。」

神様
「あー。むずかしいな。
一旦
ビールでも」

最大天使
「いけません」

神様
「な、なんでや」

最大天使
「民は神様は必死に働いておられると
信じております。」

神様
「お、おう。
そやな。ビール飲んでる場合やあらへん。
最近ちょっと
働き過ぎやって嫁からもクレームで
ちょっとまいってしもててな。」

最大天使
「でしたらビールを少し
お飲みください。」

神様
「（人間はビールも飲んどるやないか）」

最大天使
「丸聞こえにございます。
人間批判はお控えくださいませ。」

神様
「ほんで人間は
何を困ってる言うてたかな」

最大天使
「生物データを含めて80億頁ございます」

神様
「（ああ。そうやった。）」