1000人くらいの大宴会の大広間にいた。給仕係として配膳や床掃除に追われていた。宴会が始まる前に、髪の毛が逆立つくらい怒鳴っている指示をだすオバチャンがいた。そのオバチャンに怒鳴られて部屋の隅で、うつむいて座り込んでいる男の子がいたので、「宴会が始まれば、きっとあの人に天罰が落ちるよ」と謎の助言をしていた自分がいた。
大宴会が始まった。来ている人はみんな中年男性の管理職のような重役にみえた。そして次から次へと酔いつぶれていく。一人が酔いつぶれてテーブルの下に倒れた。周りは群がって笑い転げていた。嘔吐して「いや面白い、次はこんなものを吐き出したぞ、ほれ見てみろ!」と言われたが、なにか白いイカみたいな生き物のような動く足が一瞬見えたので、ゾッとして私は見なかった。
遠くの席の方で、酔っぱらいに絡まれてるオバチャンがいて、その困った顔を見て少し嗤えた。
私はトイレに駆け込んで、頭から水をかぶり、髪の毛をびしょびしょに濡らして鏡を見たら、とんでもなく髪が短いので驚いた。この髪の毛が乾くまでにここから逃げようと思った。先程の男の子も連れて行こうと探したが、長い廊下にも、大広間にもいなかった。

気がついたら、大型バスに乗っていた。窓の外は暗い。前に6人くらい女の子、後ろに8人くらい男の子が座っていて、少し険悪なムードだった。全然知らない地味な女の子2人に一緒にカラオケしよう?と言われて始まった曲の画面を見たら、カタガ? か ラダカ?とかいうタイトルだった。私は、ごめんなさい、この歌知らないよ!と言ったら、「嘘でしょ?私たちいつも一緒に歌ってたじゃない!サビだけでも覚えてるでしょ?」みたいに責められて気まずかった。私の後ろに派手なカラフルな格好した女の子2人がいて、地味な女の子たちに苛ついていたのがわかったので、「次はあなたたちがカラオケで歌ってね」と選曲を促した。派手な子達がカラオケでノリノリなうたを歌い出すと、後ろの男の子たちも盛り上がっていた。
ふと、窓の外から陽が射し込んできた。まるで宙に浮いている長い長い道路を、この大型バスは走っているようだった。前方を覗くと、前に4台ほど普通車が走っているのが見えたが、何故か車の屋根にカエルやパンダ、ウサギなどの着ぐるみの大きい頭を乗せていて、それは不気味に笑っていた。「どーなっているんじゃ」と呆れた。
そしてバスが大きな坂道を越えたら、左右に目を見張るくらいの水色の海が広がっていた。道路は広大な海の真ん中を突き抜けていた。その水色の海はとても透明でバスクリンでもぶちまけたのかな?スライムでできているのかな?と思うくらい不自然な美しさだった。しかし、何百本もドス黒く腐食した石柱が海上に横たわり、水面から突きだしていた。
私は「みんな見てごらん!あの海が、こんなに美しく戻っているよ!前に来たときは全然こんな色じゃなかったんだよ!」とか興奮しながらハシャいでいた、自分で言っておいて(はて?いつのなんのことだろう?)と思った瞬間、轟音と共に、バスは海に落ちた。
バスは斜めに傾き一瞬で、水色の濁流にのまれた。私は横の窓を開け、ここから逃げろ!とみなを促した。窓からも水色が勢いよく入ってくる。
私は、沈みながらもなお、進んでいるバスにしがみついて、自分のバッグは持っていかなきゃと必死に探した。私のバッグに銀色の美しいネックレスが絡み付いていた。ネックレスとバッグを抱えて、上を見上げると、もう水面から40メートルくらいは沈んでいるなと思った。そして上に上がるまで息がもつかしら..とバスの窓を蹴り、浮上した。上から射し込む光がゆらゆら美しく、息が苦しくなっていった。

ハッと気がつくと廃墟の病院の中庭のようなところにたっていた。しかし先程のバッグを握りしめていたので、「あー海から助かったのか。良かった。でも濡れてないな、おかしいな、ここどこだ。」とぶつぶつ思いながら、まわりを見渡すと廃墟の柱の影にパラパラと人影が座り込んでいるのがわかった。
大きな古びた自販機がいくつか並んでいて、食べものはそこから出てくるようだった。
近づいてみると、焼きいもやレトルト食品が沢山出てきて、みなそれを食べてはゴミをそこら中に平気で捨てていた。
女の子どもが走ってきて悪戯をしてきたので、逃げようとしたら酷い悪態をつかれて怖かった。
広場まで逃げると、2メートルはある男の人が何人か歩いていた。私は、そうだ携帯電話がバッグにあったっけ!と探して取り出すと、電源が入ったので、良かった水没してなかった😭と思ったが、よく見ると文字が読めない。操作も私の知らない携帯電話になってしまっていた。気がつくと、2メートルの男が覗きこんでいてギョッとした。「これはここでは使えんな。これやるわ」と黄色い箱のタバコをくれた。私は携帯電話の日付けだけ確認しようと見ると「3919年」と表示されていた。あまりに驚いて、「3919年!!!どうなっているの!?」と大声を出した。
大声のせいで人がワラワラと集まりはじめてしまった。混乱して涙が出てきた。すると角刈りの料亭風のオジサンが「着いてこい」と私を促した。
他に頼れる人もいないので、角刈りのオジサンに今までの経緯を説明した。バスが沈没して、気付いたらここにいた、私は西暦2018年の人間だと。

オジサンは小料理屋の店の前で「いま中で会議が行われてる。お前はそこに参加しろ。お前は○○タイプ(忘れた)の同期型で、いまはそれは存在していない。お前とは違うかもしれないが、ここでは1000年以上生きているやつが何処かに1人か2人いると噂で聞いたことがある。会いたければ会議の連中にそこまで連れてってもらえ。」
訳のわからぬまま、とにかく店に入って薄暗いカウンターに座っている小さい人たちの話し合いと食事が終わるまで待とうと思った。

終わり

いつもありがとうございます(о´∀`о)💕これからもよろしくお願いします🌈✨🙏