百花繚乱、全枯死、のち繁茂
世にも奇妙と、目にも鮮やかな
あらゆる華々は美しく咲き乱れるだろう。
その様態は、とても此の世とは思えぬほどの奇奇怪怪。
発芽してから、もう暫くぶりになるのではなかろうか?
肥料も水やりもせずとも、この渇いた土壌でその根を張り巡らせ、今は倒れまいと必死に食い込む考える葦たちよ。
その根は、頑丈かな?
美しく剪定されることを望み、活けられた華々は、その狭き水瓶の中で必死に水を汲み上げるだろう。
時がくれば、瓶は倒れ、その絶たれた根と無造作に押し込められてきた歪な根を何処に死舞い込もうか、彷徨い歩き始める。
やっと見つけた死に場所で、吹く風はさぞ麗らかなことだろう。
彷徨う葦よ、我々は、全枯する。
全枯死したのちに、待ち受けるのは、
繁茂である。
百花繚乱は、永遠には続かない。
衰退したのちに、初めて目にするその光景は、
夥しいほどの、緑化した世界である。
これでもかというほどの、静かなる侵略にも似た勢力であらゆる雑草が瑞々しくも、この世界を覆うであろう。
ひとつひとつは、とても小さく弱い。
しかしながら、その爆発的な増殖は加速する一方で、とどまる事を知らぬだろう。
そこにかつての、百花繚乱は存在しない。
花園が、欲しいのならば、鉄壁の護りにするのだな。
その壁に、這い続ける蔦の暗騒音は知らず知らずに時間をも蝕む。
いずれこの葦の踏み場もないほどの、止まらない緑化を、整備するものが現れるであろう。
整備するものは、空から観察し続ける。
どこに大輪を咲かせよう。
どこを間引きして、日の光を当てようと、空中からその設計図をつくりだす。
そうやって、くりかえし、くりかえし、ループし続ける不思議な空間は、今日もまた廻り続けている。
いつもありがとうございます(о´∀`о)💕これからもよろしくお願いします🌈✨🙏