ウィルキンソンタンサンのふるさとを訪ねて
ウィルキンソンタンサンが大好きな私、ももすけです。
突然ですが、皆さんはウィルキンソンタンサンのふるさとをご存知でしょうか?
「ウィルキンソンという名前だからイギリスかな?」
と思った方、残念ながら不正解です。
正解は兵庫県の宝塚市でした。
ウィルキンソンタンサンの始まり
ウィルキンソンタンサンは1899年、英国人ジョン・クリフォード・ウィルキンソンが狩猟の途中に立ち寄った宝塚で湧出する炭酸泉に遭遇したことが始まりです。
明治23年(1890年)に「TAKARADZUKA MINERAL WATER(宝塚ミネラルウォーター)」として宝塚市紅葉谷工場で製造、販売がスタート。
これがウィルキンソンタンサンの始まりです。
宝塚温泉
ウィルキンソンが宝塚で炭酸泉を発見する2年前。
明治20年(1887年)5月5日に宝塚温泉が武庫川の右岸沿いで営業を開始しました。
当時の宝塚温泉はこんな感じでした。
武庫川の上には板を張っただけの簡素な橋が架かっていました。
台風が来たら、すぐに流されてしまいそうですね。
橋を渡った左手(下流側)の岸辺に建つ大きな建物が温泉場で、敷地内には炭酸源泉がありました。
ちなみに同じ位置から撮影した現在の様子はこんな感じ。
明治20年頃とはまったく違いますね。
板を張っただけの橋も鉄筋コンクリートの大きな橋(宝来橋)となり、車も通行できるようになりました。
橋を渡った左手にある茶色い建物は、ホテル若水です。
明治20年にできた温泉場は岸辺にありましたが、現在のホテル若水は水面から5メートル以上高い位置に建てられています。
ウィルキンソンタンサンの自販機
阪急宝塚駅から宝来橋を渡ったホテル若水の向かいには、安藤忠雄氏設計の日帰り温泉施設「ナチュールスパ宝塚」があります。
ナチュールスパ宝塚の前にはウィルキンソンタンサンだけを販売している自販機があります。
販売しているのはウィルキンソンタンサンのみ。
お値段は120円です。
自販機の隣には、ウィルキンソンタンサンと宝塚の歴史を伝える看板がありました。
自販機の正面下段にはウィルキンソンの歴史を伝える地図が掲示されています。
ウィルキンソンタンサン自販機の横側には瓶に入ったウィルキンソン。
炭酸水が湧き出ているスポット
ウィルキンソンタンサンの自販機があるナチュールスパ宝塚の横にある階段を下り、武庫川沿いを歩いてみましょう。
ホテル若水の下にある武庫川では、現在も炭酸水が湧き出ています。
行ってみましょう。
ナチュールスパ宝塚の横の階段を下りて、下流に30メートルほど進みます。
ホテル若水の真下付近で「タンサン」と書かれた看板を発見。
ここから水面を見てみると・・・
至る所でブクブクと水面が泡立っていました。
タンサンの湧出地点です。
昔からここでは炭酸水が湧いていたようです。
ウィルキンソンの紅葉谷工場
ウィルキンソンタンサンの自販機から50メートルほど南側には創業当時のウィルキンソンタンサンの瓶詰め工場がありました。
こちらの写真は、1899年(明治32年)イギリスの週間画報雑誌「THE SKETCH」に掲載されたウィルキンソンタンサンの紅葉谷工場です。
写真中央で荷車を引いている帽子をかぶった男性が、創業者のジョン・クリフォード・ウィルキンソンです。
ちなみに現在の紅葉谷工場の付近はこんな感じ。
現在は戸建て住宅が並んでおり、当時の面影はありません。
ここから20メートルほど進んだ左手にウィルキンソンの瓶詰め工場がありました。
タンサンホテル
クリフォード・ウィルキンソンは炭酸水の販売を開始した明治23年(1890年)頃、紅葉谷工場の裏山にタンサンホテルを開業しました。
ホテルの名称は外国人向けには「HOTEL TANSAN」または「TAKARADZUKA HOTEL」と案内され、日本人向けには「炭酸ホテル」や「宝塚ホテル」と称されていました。
「タンサンホテル」は阪神間初の洋式ホテルとして、宝塚南口にあった阪急系列の宝塚ホテル(1926年、大正15年創業)の36年前(1890年、明治23年)に開業しました。
ちなみにタンサンホテルがあった場所には、現在はマンションが建っており当時の面影はありません。
まとめ
今回は、ウィルキンソンタンサンのふるさとを訪れてみました。
宝塚市に住んでいる私ですが、ウィルキンソンがこの地で生まれたことを最近まで知りませんでした。
100年以上前に宝塚で生まれ、現在も多くの方に愛され続けるウィルキンソン。
今回、ウィルキンソンタンサンの発祥地を巡ることで、ウィルキンソンがより身近に感じられ、ますます大好きになりました。
Forever WILKINSON!
ちなみに宝塚では、こんな場所にも炭酸水が湧いるんですよ♪
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