見出し画像

育休からの復帰 1日目

2020年出産、育休からの仕事復帰備忘録。

9:30始業、送られてきたPCの段ボールをやっと開けた。
というのも、慣らし保育を昨日で終わらせる予定の娘が、金曜から鼻風邪を引いていた。
発熱はなかったが、大事をとって昨日は保育園を休んだため、ゆっくり仕事の準備をする時間が取れなかった。(というより、昨日はまだ育休中。最後はしっかり家族と過ごしたくて、仕事に手をつけたくなかった)

さっそく勤怠システムのIDを忘れていてログインできず、担当部署へ電話。
1年ぶりの復帰、久しぶりですねー、元気でしたか?などという会話は無かった。
毎日働いている人からしたらそんなものかな、とも思うが、なんだか残念な気持ちになった。
私が働いていた会社は、もっとフレンドリーな会社だったと思っていた。
いや、育休の間に私が変わったのかもしれない。
育児は楽ではなかったが、幸い娘はとても育てやすい子で、社会人になってから味わったことのない心のゆとりができた。
締め切りや緊急の仕事に追われることなく、自分のタイミングで、なんでもやりたいようにタスクをこなせる1年だったし、うまくやれている自分に対して自己肯定感も上がった。

だから、仲間が帰ってくれば「待ってたよ」「おかえり」と声をかけるのが当たり前だとか、
新卒入社で10年以上経過している自分には、そう言われるだけの価値がある、とか思い込んでいただけかもしれない。

自分が第一線で働いていた時、そうできていたかどうかはわからないのに、ずいぶん相手に過剰な期待をしたものだと反省する。

午前も午後も、リモートで同僚から引き継ぎや説明をひたすら受ける。
コロナ禍も影響して、仕事は育休前と全く違う内容になった。
正直なところ、育休前の仕事内容にとてもやりがいを感じていたので、職務内容の変更には大きな不満も、不安もある。
それでも親しい同僚と会話できる喜びや、働く感覚の懐かしさに、不思議な興奮状態になりながらあっという間に初日が終わった。

16:00終業。
内容が多くてまったく頭がついていかないが、
明日もとりあえずは引き継ぎだ。
夫のお迎えで保育園から帰ってきた娘は、疲れていてすぐに寝てしまった。
起きたらすぐ夕飯、お風呂、寝かしつけまで、一気に過ぎ去ってしまう。
仕事がある日は、家で触れ合う時間はあまり無さそうだと、膝の上で眠る娘の寝顔を見て、改めて寂しい気持ちが湧いてくる。

もともと子供好きというわけではない私は、
経済的な理由以上に、育休を延長して娘と過ごす時間をかえって無駄にしたり、
一緒にいるのが嫌だと思う日が来るのが嫌で働くことを選んだ。
適応能力の高い娘は、短い慣らし期間で、朝の送りで派手に泣くこともなく、たくましく保育園に通い始めた。(初日に給食をおかわりした肝のすわりようは、親バカながら本当に誇らしい)

仕事が好きだった私。
いつまたそう思えるのか、そのうち娘に何かがあって、やっぱり育休を延長すればよかったと後悔するのではないか、不安は尽きない。

それでもいつか娘に胸を張って

母さん仕事頑張ってるよ!
働くって楽しいよ!
仕事させてくれてありがとう!
と笑顔で言えるようにがんばろうと思う。

そんな、復帰1日目だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?