見出し画像

ワーママとは。

今日は、実際の仕事とはちょっと違う話を。

育休から復帰するにあたり、育児をしながら会社やフリーランスで働く先輩方の記事をSNSで山程読んだ。
仕事のこと、生活のこと、育児のこと、考え方。
どれもすごく参考になって、リアルの友達に相談するのが苦手な私には、それらの情報はどれも本当にありがたかった。
発信している方の中には、自称でワーママと使われている方もいるし、そうでない方もいる。
ご本人がどう自称するかは自由なので、そこに良し悪しを言うつもりは全くない。
表現する側が自分の情報をどんな人に届けたいのか、というサインとしても、ワーママという表現はわかりやすいし、私もそれを頼りに情報を探した。

しかし、私は自分のことをワーママと言いたくない、ワーママと呼ばれたくないといつからか思っていた。
なんだか、自分=ワーママだと思うと心地がよくない。
それは何故か…ちょっと考えてみた。

心地悪い1つ目の理由。
まず、私はそもそも自分が「ママ」と呼ばれるのが嫌なのだ。
もちろん娘から「ママ」と言われるのは全然構わない。娘にとっては私は「ママ」だ。
夫はシチュエーションによってはOK。妻として扱って欲しい、という気持ちもあるが、娘と過ごす時間は私も娘につられて夫のことを「パパ」と呼ぶので「ママ」も許容しよう。

しかし、それ以外の人から「ママ」や「お母さん」と呼ばれたくない。呼ぶ以外にも、ママだもんね、とかもできればやめてほしい。
「あなたのお母さんじゃないから」ということではなく、「ママ」は私という人間が持つ役割のひとつであって、私の全部ではない。
だから、私の名前が分かる人には名前で呼んで欲しいのだ。
ママ友、○○ちゃんママ、とかいう呼び方もなんか好きじゃない。
友達、●●さん じゃダメなのか?
(こんなこと書いてるくせに、そのうち自分も長いものに巻かれて「ママ友」や「○○ちゃんママ」を使うかもしれないけど…)

だから、ワーママも嫌なのだ。事実としては、私は働いていてかつ母親だからワーキングマザーなんだけど、ワーキングマザーっていう言葉は、マザーをワーキングが修飾してる。
つまり、マザー=ママが言葉の中心。
私にはママ以外の部分もたくさんあるのに、「働くママ」と自分を紹介すると考えると違和感をおぼえてしまう。

心地悪い2つ目の理由。
ワークしていないママはいない。
育休をとってみて分かったが、家事育児はれっきとした労働だ。
楽しいことももちろんあるが、新生児期なんて24時間体制・休憩なしのブラックバイトさながらの過酷さ。たとえ赤ちゃんが寝ていたって、起こさないように気を遣いながら自分の栄養補給、トイレ、家事、ようやく休憩できると思ったらなんか変な呼吸をしていて心配になって検索、調べ終わって安心したと同時に次の授乳時間だ。これが我が子への愛情があれば全然平気、なんてわけがない。
専業主婦・主夫の方は、育児に家事も含め、多様なタスクを1日中、しかも無給でこなしている。
これがワークしていないと言えるだろうか??
だから、労働で収入を得ている人だけがワーママと呼ばれるのが、なんだかおかしい気がするのだ。専業主婦も、ワーママだと私は思う。

心地よくない3つ目の理由。
ワーキングパパ、とは言わないでしょ?ということ。
今時共働きも普通なのに、わざわざママ(女)だけワークしてるかどうか説明されるのは変だと思う。もちろん専業主婦が悪いなんてことも全然ないし、パパが専業主夫だってアリ。
いろんな働き方や育児のスタイルがあるし、みんなそれを発信したり受け入れる社会になっていってる実感があるからこそ、ワーママという言葉はとても雑なカテゴライズに思える。

じゃあなんて呼ばれたいんだ、と言われると困ってしまうが、
私は「ワーママ」という表現が自分に合わないと思った、というだけのお話でした。
貴重な休日に、こんな捻くれたこと考えてる「ママ」いないだろうな。我ながら面倒な人間だと思う。

*****
ライティングセラピーみたいなつもりで書き始めたnoteですが、ありがたいことに、こんな素人の散文を読んでくださった方がいらっしゃいました。それは、たとえごくわずな人数であっても、私にとってはとても嬉しいことでした。

今日もこの記事を読んでくださった方。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?