本当は気付いてほしかったんだ
忘れられない恋があった。
会いたいと願ってた。
忘れたいと思っていたはずだった。
だけど、実際に会ってしまったら、どんな顔をしたらいいのかわからなかった。
私のいない場所で生きる彼が、幸せでいてほしいと思ってた。
だけど、私のことを忘れずにいてほしいとも思っていた。
忘れないでいてほしかった。
時々でいいから、ふとした時に思い出してほしかった。
心の中は矛盾だらけだった。
気持ちはずっと、あの時に置いてきたままだった。
さよならをうまく言えなかった。
だから気持ちは、踏ん切りがつかないままだった。
時間は残酷なくらい流れているのに。
隣で歩く久しぶりの時間。
彼の顔をまともに見れなかった。
幸せかどうなかなんて、聞かないで。
最後にまた、嘘を吐くしかなくなるから。
どうか私の嘘に気付かないで。
あなたなしで、あなたと過ごしたあの季節以上の幸せなんて、見えないのに。
あの時胸に刺さる程味わった
消えない後悔
ちゃんと飲み込んで生きてきたはずよ
出逢って別れた分
あたしだって前を向いてゆける
「気付かれないように」aiko より
30日noteマラソン参加中 1/30
2021.1.16
いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。