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9歳息子に性教育はじめました。後編

まず一番最初に伝えたかったこと。
それは、
『お父さんとお母さんが不勉強なまま、君にタブレットを渡してしまってごめんね』
ということ。

そもそも検索履歴にはそういったものを検索した形跡はなく、あくまで工作の動画を探す中でたまたま見つけたものをどんどん観てしまったよう。

タブレットを使わせる前にしっかりとしたセキュリティーをかけなかった親の責任だということをまず彼に謝罪しました。

そして次に伝えたかったこと。
それは、
『こういうことに興味が出てきたのは決して悪いことではない。むしろ君の心が成長している証だからお母さんは嬉しい』
ということ。

性に興味が出てくることは悪いことでも恥ずかしいことでもなく、とても自然なことなんだということを伝えました。

その上で、
『こういう動画は偽物の世界である。これは偽物だとわかっている大人が見るもので、本物と偽物の区別がつかない子どもが見てしまうと、これを本当の世界だと勘違いしてしまう可能性がある。だから、お母さんは君にはまだ見てほしくないと思っている』ということを丁寧に伝えました。

そこから男女の体の仕組みや、これから起こってくる体の変化の話、妊娠の仕組みや、お互いに了解なく触れたり触れられたりしてはダメなパーツの話などを本を見せながら話しました。

そして、性とは人が幸せに生きていく上でとても大切なテーマであること。これからもわからないことや困ったことはなんでも相談してほしいと伝えました。

普段から生き物が好きな彼には、生物が種を残すための営みという観点から性教育がすんなり入ってくれたようで、特に恥ずかしがる事もなく真剣に話を聞いて納得してくれました。

親である私達もしっかりとした性教育を受けてきていない中で、子どもにどのように伝えていくかがとても難しく、ハードルの高いテーマでしたが、結果として勇気を出してやってよかったです。
子どものためにも自分のためにも。

まず親が性についての本質を理解すること。
そして正確な知識をもって、恥ずかしがらずに『淡々と』子どもへ伝えること。

性教育は、これからネット社会を生き抜いていく子どもたちに、親がしてあげられる数少ないことの一つなのかもしれません。

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