『魂の暦』 第4週 Reading Meditation
今週は、「私は自分の本当の存在を生きる」ということをテーマに考えてみたいと思います。
自分の本当の存在ってなんでしょうか?自分自身の内なるものということになると思いますが、それはアントロポゾフィーでは、自我と呼んでいます。自我には深い深い奥底があって、その話はまた今度。
私の内なるものにそって生きるとは、この物理的なこの世界に何かしらの「表現をする」ということだと思います。それは、仕事でそれを表現している人もいれば、趣味で歌や絵を書いて表現している人かもしれない。はたまた、ただ、在るだけ(生きている)でも大事な表現です。
たまたま、今日、20代の後半から数年間お世話になった、表現アートセラピーのアトリエYSの吉田エリさんの「表現すること」についての言葉に出会い心をうたれたので、ここにご紹介したいと思います。「定期専修講座2021」の結びでの言葉だそうです。
「表現するということ」
表現すること。表現することが疲れるのではなくって
表現することを怖れることが疲れる
自分であることが本当は楽なのに
自分を偽ることで疲れる
だから自分に聞いてみてほしい
どうして自分であることを怖れるんだろう
表現とは必ず表現する相手がいる
そして忘れないで欲しいのは
表現することは私達の義務であり、権利であり、最大のニーズだとしたら
表現しないでいることを自分自身にもう一度問いただして、「私は何を感じているんだろう、何を思ってるんだろう。」
それを表現することを怖れないでください。
なにか正しいことを表現したり、
美しいことを表現しなければいけないのではなくて
たった今の思っていること、感じていることを、
ただそれだけで、その言葉を探すことで、自分にふれることになるから。
そのために表現があるということを忘れないでください。
そして、みなさんが本当に純粋な自分自身の表現者になることで、
他の人達が「表現することは素晴らしいんだ」(と感じられるように)。
アーティストじゃなくても、小説家じゃなくても、政治家じゃなくても、
ただ、在るがままに、表現することが
こんなにパワフルで素晴らしいんだということを、
体感して、体現して見せてください。
それがみなさんのこれからの使命だと思ってます。
私は6ヶ月間、みなさんがそうしてきたのを見たから、
きっとこれからもここじゃなくてもできるはずだから、
表現を楽しんでください。
吉田エリ
今日から、私たちの住処がある創立50周年の山落会のコミュニティ農園を引き継ぐことになりました。暮らしの中で農に触れる、これも一つのこの世界に対する表現だと思っています。
私は、暮らしを通じて自分を表現したいのだと、ここのところ、よく感じています。『暮らしが仕事で、仕事が暮らし』民芸運動を進めた陶芸家の河井寬次郎の言葉です。暮らしの中で、この世界に内なるものを表現していきます。
第4週 5/8〜5/14
「私は自分の本当の存在を感じる」
感性はこう語り
太陽の明るい世界の中で
満ち溢れる光と一つになった。
そして明晰な思考に
あたたかなぬくもりをおくり
人間と世界をしっかりと
強くひとつにつないでいく。
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