2024年5月13日

少し遅くなったけど、
壊れかけのテープレコーダーズの小森さん&遊佐さん(通称こもゆさ)と狩生健志さんのライブを見に横浜日ノ出町試聴室まで行ってきました。

日ノ出町の試聴室とってもいい場所だった…
レコードやCD、古着が売ってて、知らない変なおっさんのグッズも売ってて、飲み物が大体500円でチャイミルクとかある。私はライブハウスで飲みまくるので飲み物大事です。(1番好きなのは吉祥寺のブラック&ブルーの生ビールかな、グラスも冷えてて美味しいです)

この日のライブ、良かったです!
その後風邪引いてたので更新が遅くなりました。

レコ発ライブの時の興奮とはまた違う、じりりとした興奮でした。
狩生さんのライブは、激昂のようで、漣のようで、小さなため息のようで、その神出鬼没な抑揚が、歌声や指引きするアコギから緊張感を持って放たれてた。すごいものをみた、という感じです。
前に1度みていて、その時から独特の世界観の虜になりました。
私は、『アトリエ』という曲が好きです。
もしも〜なら、というのは制作する上で結構ベースになる考えで、個人的に、想像したものに形を与えること、または組み合わせて新たな形を与えたりすること、創作についての歌だと思って聞いてます。

狩生さんは、『楽園から遠く離れて』のアルバムのマスタリングも担当されています。

もしもピアノが船なら  地下鉄の夢を
エスカレーターおりてくるマネキンたち人混みへ
持ち主をなくした心が 意味のない模様を描いている

「狩生健志『アトリエ』


こもゆささんは、小森さんのエレキギターと遊佐さんのピアノ(アップライトピアノでした)、
先日リリースされ、僭越ながらジャケットを描かせていただいたアルバム『楽園から遠く離れて』の曲を全曲、アルバムの曲順で演奏するライブでした。

エレキとピアノって初めてみる組み合わせだったのですが、さすがのお二人、融合した一つの未知の楽器を奏でているような、ぴったり息の合ったライブでした。
素人ながらに、エレキとピアノって合わせるのかなり難しいのでは…と思います。
バンドサウンドより歌詞がクリアに入ってきて、似ているけど全く違うものでした。また聴きたい。

このアルバムは、全体が1つの曲みたいで全てが連鎖していて、曲順通りに全曲演奏、は個人的にもアツかった。

近頃はサブスクの影響かアルバムを通して聞く人が減ったと聞くけど、私は断然アルバムは通して聞く派です。そしてこのアルバムこそ、最初から聴いてくれ!と強く言いたいです。

3曲目の梢が大好きで、いつも涙ぐみます。
コロナ禍で何も届かないと思ってた時、もうだめかなって色々諦めかけた時のことを思い出して、改めて頑張ろう、と力をもらえます。
少し寂しいけど少し希望もある歌詞で暖かい。

擦り切れた両手を伸ばして
追い風に立ち向かうんだ
腐りかけた果実も、やがて土に飲まれ
いつか

壊れかけのテープレコーダーズ『梢』

ぜひ1曲目から聴いてください。

そして最後に、狩生さん、小森さん、遊佐さん、3人揃っての演奏も素晴らしかった〜〜

最高でした!

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