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雑文 #5

15日から村上春樹とファンとの交流サイト「村上さんのところ」が開通している。

待ちに待った企画だ。前回の「少年カフカ」のときは病気真っ最中で気がつかなかったし、その前の「村上朝日堂」のときとかは恋に仕事に忙しくて(笑)気づかなかった。その後サイトや出版物で他のファンの方々とのやり取りに目を通したのみだ。

ずっと憧れていたひとが自分の書いたメールを読んでくれる。それだけでとてもすごいことだ。ファンは歴史ではなく深度だと思うけど、私は高校生の頃から彼の本を夢中で読んでいるし興味を失ったことは一度もない。一貫して「世界一好きな作家」です。

だから書きたいことが溢れてくる。なんだかんだ言ってもやはりお返事はとても欲しいけれど、だからと言って返信狙いのおもしろいことを書こうとは思わない。私のこの現状について彼なら何と言うだろう、私はなぜこうなのか、などと一応質問にはなっているけれど、先ほど5度目のメールを送って、それはもはや一方的な語りかけみたいになってしまった。なんかね、他愛もない質問するよりは、それは他の人に任せて、私は自分を曝け出している。格好つけずに。書いて、送ると、何かひとつスッキリする。誰にも言えないような心の奥のこと書いてるから。それは身の回りのひとには言えないし、好きなひとには格好つけちゃうから言えないし、本当に心から尊敬している大好きな大人のひとにだけ言いたい。それがあの偉大な作家にというのはあまりにも図々しいかも知れない。ごめんなさい。

でもずーっと好きだったんだもの。長編小説はたぶん5~10回ぐらいずつ読んでいる。3年ごとぐらいに読み直すと、自分を見つめ直すことができてとても有益だしおもしろい(このこともメールに書きたいな)。

だいたい私はこうして文章が長くなる。1000文字以内に収めるようにはしているけれど、さっぱりしたメールは1通しか送ってない。でもわかりやすく書こうといつも心掛けているつもりだ(どうですか。これ読んでくださっている方々?)

3日に1度ほど書いて送っているのだが、31日でメール受付は終了する。回答を読んでいたら、「おめでとうございます!あなたのメールでちょうど1000通目です」ってあった。初日に2000通以上来たというのに(途中経過で1万5千通だった)なかなかじっくり返信をしているのだな。これ「テキトーに読み飛ばして書いてんでしょ」って穿ったこと言うひとがきっといると思うんだけど、本人が「全部目を通す」と書いているし彼の著作を読めばそんなテキトーなことするひとではないとわかる。

この頃つくづく思う。私は「生涯ファン」って思える一生大好きなひとが3人いて、ひとりは村上春樹。ふたりめは元プロ野球選手の野茂英雄。そしてくるりの岸田繁。3人の共通点は(私がとても好きだという以外に)、日本人であるということと、ひとつのことを一貫してやっていること、周りに惑わされない、頑固なところ、海外へ目が向いている、視野が広いところ、マイペースで、揺るぎない自分を持っていそうなところ、並外れた才能があるけど謙虚なところだ。実にかっこいい。このこともまた春樹さんに書きたいな(笑)


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