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雑文 #98

昨夜とても悲しい夢をみて、忘れられない。
昨日から、急に、別れたひとのことをすごく考えてる。そうしたら夢にみた。

三年前のことなのに。
別れた直後は、もちろんとてもとても悲しんだが、それとはまた違った悲しみに襲われてる。
ふと悲しみが私をがばりと覆い、途端に不安に埋め尽くされる。
別れてからここまで、彼のことをしんみり思い出したり思い出を取り出しては懐かしんだり、そういうことをほとんどまったくしてこなかった。
写真を眺めたり、未練に浸ったりもしなかった。未練なんてないと思っていた。
夢にもほとんど出てこなかったのだ。
なのになぜ急に。

もしかしたら、別れたのがショックで、そういうことをしたら自分が壊れてしまうのでこれまで自動防御機能みたいなものが働いていて、いまその機能が解けたのかもしれない。
三年遅れたショック状態なのかもしれない。

忙しくしていればそんな不安も感じる暇はなくなるのだろう。
けれども何だか体調が優れず、あまり活動的になれない時期なのだ。

それはぞっとするような夢だった。
自分の脳が創り出している夢なのだから、私は自分に対してなんて残酷なのだろう。

それに、この三年間私はなんて楽天的だったのだろうとも思う。

思い出が、15年分くらいあるが、それらを私はこれから紐解こうとしているのだろうか。
心がつぶれてしまうよ。
なぜこれまでこんな気持ちにならなかったのか、本当に不思議だ。
気持ちってどうにもならない、不思議なものだ。

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