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2021年2月の記事一覧
雑文 #237 天才の愛
きゃーきゃーきゃー!
くるりのニューアルバムリリースが決まったよ!
タイトルは『天才の愛』。
なんだか大袈裟だな。
何気なさでおなじみみたいなくるりなのに。
どんなんなのか、ファンクラブの純情息子限定でチラ聴かせさせてくれてるんだけど、本当にチラリズムすぎてわからない。
チラ見えてくるのは、いろんな音。
いろんな音がばらばらなようで、それでいてひとつの流れにまとまるくるりならではのアルバムになるん
雑文 #236 場と記憶
昨日、香りと記憶について書いたが、私は場所と記憶の間にも特別なものを感じる。
ずっと前に住んでいた、あるいはよく行っていた場所に久しぶりに立つと、一瞬時が戻ってフラッシュバックみたいなことが起きる。
フラッシュバックはセピア色で、本当なのかどうかもわからない記憶の断片だがすごくリアルに身に降りかかってくるのだ。
それはほんのひと時、違う時間軸にいるみたいな感覚で、どこか痛くてどこか心地良い。
今
雑文 #235 香りについて
春になると漂ってくるあの甘い香りは、木蓮の香りだとずっと思ってた。
それは実は沈丁花の香りだった、と気づいたのは10年くらい前のことだったか。
私はその香りがとても好きだったが、歩いていて見上げるとだいたい木蓮の花が咲いていたので、それだと思い込んでいたのだ。
木蓮は青空に白い花が映えていて、沈丁花は家々の軒先にひっそりと生えていた。
沈丁花は低木で、地味な花なので気づかなかったのだ。
気づい
雑文 #234 恋愛
この先、恋をすることなどあるのだろうか。
なきにしもあらず?
いやもうこの歳で?
恋のない人生は、けっこうつまらない。
でもおそらくずいぶん全然してない。つまらないものだ。
年齢は気にしないという意識があっても、やっぱり気にしてしまうものだ。
くるりのラジオを聴いていたら、岸田さんおひとりの回で、「恋と愛の違いはなんですか?」というリスナーからの質問がきてた。
これ、ファンが岸田さんに訊きた
雑文 #233 森へ行きましょう
川上弘美の長編小説「森へ行きましょう」を読み終わったところだ。
おもしろい小説だった。
ある女性の半生を時系列に描いている、と、言ってしまえば女の一生ものだが、そんな単純なお話ではない。
けれど読み終わった感じは、すっきりとしている。
私は最後のほう、目頭がじんとしさえした。
最近読んだ、小川洋子の「密やかな結晶」という長編小説もおもしろかったが、それ以上に手ごたえがあった。
これらは処分しない