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人生初手術

40年も生きていて、本日初の手術だった。アルコール飲み過ぎ、タバコ吸い過ぎ、辛いもの食べ過ぎ、不潔(?)、ストレス(?)、打ち身による、謎の血の固まりが臀部、しかも肛門ではなく左尻の肉の内部にできて、熱が出て1週間。「1週間様子見ましょう」と出された薬はとても素直に飲んでいたのだが、今日はその様子見診断のために朝一で病院へ。それですぐに「あー、変わっていませんねー。切りましょう」と。。

本当は大病院で手術のほうが、色々安全だったらしいけど、大病院は待たされる、しかもOne of themとして扱われる、、等、嫌なイメージが多かったので、「いや、ここでお願いします」とした。大きな違いは麻酔が痛いか痛くないのか、(大病院だと慣れているので、痛くないらしい)、何かあったときの処置、等らしいのだけど、紹介状を書いてもらってそれを待って、家に帰って着替えて、病院に行って手続き、、と考えるとなんて面倒くさいんだ!と思い、迷わず「ここでお願いします」と即答。「あー、何気に人生初手術だー。。。」と緊張するふりをしていたけど、本当は「あっさり終わるんだろうな、ま、いいか」くらいにしか思っていなかった。

お尻をぺろりとめくられて、「はい、じゃ、麻酔いきますねー。ちょっと痛いですよー」と麻酔をブスリ。「いてー!!!いてー!!」という俺の抵抗もむなしく、なんと5、6本ブスリ!ブスリ!あまりにも痛かったので、iphoneで知人に「手術なう」とか書いてみる。全然気がまぎれない!!麻酔は効くところと効かないところがあるらしく、粘膜に近いほど(つまり肛門に近いほど)効かないらしい。穴に近いところにブスリ!ブスリ!と強烈な痛みを伴い容赦なく麻酔は注入された。

「こんな痛い思いをしたんだから、頼むぜ麻酔くん、効いてよ」と尻を出したままうつぶせの無防備な俺は両手をあわせて祈った。「さあ、じゃ、切りますねー」という先生の声。ザク!「痛いー!!!」。その情けない俺の声と同時に、ドバっと尻から大量の血が吹きこぼれ、それが自分のうつぶせで見えないはずの睾丸の裏にぬるっと落ちてきた。「ひえー、俺の下半身、血だらけ!」と思っているのもつかの間、「凄いですよ、エコーで見た以上の膿と血の固まりですね。ふっふっふ」と先生は笑う。そうか、鋭利なメスで俺の尻は切られているのか、とようやく事の重大さに気づき、ふと見るとTシャツも血だらけ。「血はすぐにとれるので、ご心配なくー」と、メスは肛門近くへも容赦なくザク!!ザク!!ザク!! いやー、俺、ナイフでさされて殺されるのは嫌だな、、と思いながら、「こんなのすぐ終わる!終わるに違いない!」と祈り続ける。「ほーら、こんなに出ましたよ!」と血だらけのガーゼを見せられる。。。あ、そんな血よりも俺のあらわになった血だらけの下半身が心配だ。。どうやって拭く!どうやって帰る!

人間の水分と同じ塩水(?)とやらで洗浄。麻酔が効いているから痛くないがめちゃ変な感覚。「縫うんですか?」「いや、縫わないよ」「え、じゃ、傷は開いたままですか?」「そうだね」「どうやってうんこするんですか?」「あー、多分(汚物は)つかないと思うからガーゼはっとくね」。。こんな会話をしたあと、「はい、表向いて」と看護師さんが俺の血だらけの睾丸を含む「上半身前部」を丁寧に拭いてくれた。ヒリヒリチクリとするお尻も血だらけだったらしく、それもTシャツと一緒に丁寧に拭かれ、「はい、終わりましたよー」とようやく終了。すげー時間かかった!と思ったら、15分しか経っていなかった。。

「あと、2、3日は安静」と言われたので、安静とやらを武器に仕事を休んで桃太とたくさん昼寝してやる!


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