人生は夢だらけか？

本当にそうか？

24歳の誕生日を迎える直前、地元の友達とカラオケに行った。
演技を学んでいる子の前で、椎名林檎の難曲「人生は夢だらけ」を歌った。

「今まで聞いた歌の中で、一番よかったわ」

もう水無月も終わりだ。
ということは、今年も半年が終わったということだ。
地球の歴史からすれば、こんな半年がどうだとかは
なんともしょうもない僅かな瞬間にしかすぎない。

ただ、私からすれば
この23歳から24歳の後半というものの希少性を何よりも大事にしていた。
「若いから」「若い女の子だから」
私は今、他人からそういうコンタクトレンズをつけて見てもらっている。
だから許される部分もきっと多い。
ただ、その魔法はきっと解けてしまうのだと思う。
いつまでもプリンセスに憧れる少女人形ではいられない。

だから、今年は「若い23歳としての自分」の魅力ではない
年月を重ねても変わることのない魅力が欲しかった。
それがある種の目標だった。

そんなもの、こんな一朝一夕で手に入るわけがないと
24歳の私は考えを改めたが。

1月から、夢と深夜を行ったり来たりする毎日だった。

まず不眠症に悩んだ。
眠れなかった。
夜中詰で作業をすることが多かった12月のツケが一気に来た。
それでも、今まで縁もなかったようなお話があった。
まさに玉石混交。
ダイヤモンドと砂利道を歩んだ。

2月は、一気に実行の時だった。
相変わらず眠れない日々は続いていたけれど、
スケジュールや目の前にあることで
絶対に結果を出さなきゃいけないというプレッシャーが
私を戦闘体制に駆り立てた。

大変ありがたいことに、周りの人の協力のおかげで
いろんな場面で自分の出せる限りのものができた。

ただ同時に、力不足も感じた。
こんなにできないのか、
自分の内側部分の寂しさに向き合わなくてはならなかった。
それでも、この痛みは経験させてもらえないと味わえなかった辛酸だ。
良薬はきっと口に苦し。

3月は覚えてない。
このnoteを書いている今、一応予定表を照らし合わせてはいるものの…
わからない。思い出せない。
多分、忘却。そういうことにしよう。

4月はドラバラの配信スケジュールが大きく変わって、
毎週２回収録・配信に行く生活になった。
いつも試合は見ているけれど、
付随する色んなメディアのチェックも欠かさないようにした。
おかげでドラバラ、色んなことが出来るようになりました。
みなさん本当にありがとうございます。
そしてスタッフのみなさん、本当に頭が上がらないです。

一番しんどかったのがこの後の5•6月だった。
絶望を味わった。対峙した時、言葉も出なかった。
あーもう野球も負けてるやん、終わりやん私。
何回も思った。未来を諦めた時もあった。

そんな時、
たまたま前から決めていた旅行が色々と重なった。

1週間で出雲・広島・東京・福岡・名古屋を回った。

出雲大社にお願いしても、人生が180度変わったような出来事はまだない。
ただ、その旅行を共にした友達との会話だったり
出雲大社でのお守りを握ってもうひと頑張りしたり
そういうことが、自転のようにゆっくりと大きく変えていくのだと思う。

福岡には大学の同期がいて、初めて一緒に野球を見た。
その子は仕事で疲れて休職中だった。
「ビールが半額だから」という文句を使って、誘い出した。

知り合いもいない一人きりの土地で、
忙しない毎日を過ごす。
それだけでもすごい。

帰り道、見たことないような笑顔が溢れていた。
「野球、なんか面白かった！」
私、なんか嬉しかった。
ありがとう、涌井さん、村松くん、ブライトくん、細川くん、
バヤシくん。

もちろん大人なのでここに書けないことだらけである。

毎日が夢のようではないけれど、
その断片断片に夢のかけらが置かれている。

どんなに泥道だろうが砂利道だろうがそれを一つずつ集めていくことが、
荒れた道を歩く理由になると思った。

私は小さい時からトラブルメーカー体質であり、
何かと大きな事件が身の回りや自分に起こることが多い。
と、同時に驚くほどの豪運が味方してくれる時がある。
いい意味でも、悪い意味でも、
「持ってる」人間だと思う。

幾つで結婚して、そのためには幾つで付き合って、
そのためにじゃあキャリアはこんなものかな、とか
そういうの私においてはマジで無意味ですから。
ドリカムが未来予想図にペンキかけるくらい。

未来なんか、予想しても無駄だわと思ってからスッと荷が降りた。

そこから意を決して行動をすることもできたし、
自分にとって今は何を大事にしてるか分かった。

何かの決断をする時、
自分の中で何度も会議を重ねるのは皆さんもそうだと思う。
でも、私の場合は足が赴いた方向がきっと正解だった。

過去は過去でしかない。
未来も未来でしかない。

私は、今しか考えてない。
どうぞ叱ってください、大人の皆さん。
今しか大人と少女は行ったり来たりできない。
とりあえず、25歳まではやりたいことを思い描いてみます。

私は、なんとか自分の人生を夢だらけにしようとしてみます。