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Stay With Me/Islandを聞いて

このように曲をテーマに書くのははじめてだ。
でもなんとなく、消えてほしくない感情がある。
見えないものを、あえて文字という形に落とし込もうと思う。


「ユーミンのオールナイトニッポンのEDだったのよ」

母から教わって、初めて聞いた。
沖縄出身のバンドの曲だ。

すぐに近くにあるギターを手に取り、
コードに起こすとすんなり弾くことが出来た。

意外と、私の身体にスッと入ってきた。


今日は久しぶりにゆったりした休日を過ごした。
仕事の連絡も来なければ、誰に会うこともない
選挙に行っただけの日だった。

ふと一人になったリビングで、この曲を再生した。

伸びゆく声は私をソファに沈めていく。


この歌詞に深く共感したからではない。

思い浮かべる人は思い当たらない。
この人たちと同じ出身でもない。

ただ、この曲を聴くと
今年の2月上旬の、
橙色に照らされるアメリカンビレッジの景色が思い出されるのだ。

実は、
YouTube活動に自分の不甲斐無さをずっと感じていた。

表だったことは「できる」ことであるが、
私よりも向いている人がいると思っている。

ただ、仕事であり、オファーを引き受けた以上
そこで現れてくる数字は全て私の責任である。

動画が回らないのも、画面に映る顔が滑稽なのも、
全て私の所為である。

そこを受け入れることが、表に立つ人間の心得だと思う。
なんなら、この覚悟がないなら立つなと思ってしまう。



まだ収益化も達成できていない状況で迎えた2月の沖縄キャンプ。

近しい人にはハッキリと言った。

「遊びに、楽しみのために、行くんじゃない。
楽しまない気で、
何がなんでも収益化できるまでやります」


偶然や、正攻法ではないけれど無事達成は出来た。

でも結果的に、私は沖縄でもっと大切なものに気づいた。


それは最終日、東京へ帰る日のことだった。

4日目は、親戚と丸一日過ごした。
自分の仕事の相談や、
純粋に筋トレやファッションの話で盛り上がった。


貴重な時間の中で、空港まで送ると言ってくれた。

なんだかんだ、土地をよく知る親戚に全て頼ってしまった沖縄だった。


楽しまないつもりだったのに、楽しかった。
すごく、すごく。


帰りの飛行機までは時間があった。
空港のラウンジで仕事対応をして、時間を潰した。

飛行機に搭乗する直前、保安ゲートの向こう側で
私は涙が止まらなくなった。


どうしてこんな私に優しくしてくれる人がいるんだろう。

そして、

どうして私は純粋に物事をもっと考えられないのだろう。


どちらも親戚への「ありがとう」という気持ちが
ベースである。

溢れ出した涙はずっと止まらなかった。
幸い、一番後ろの席を取ったので
CAさんにこっそり塵紙を頂くだけで、事は済んだ。

IslandのStay With Meの歌詞を読んだ。

私は、幸せになるのが怖い。
傷無く幸せになれるはずなんてないからだ。

ただ、この考えが自分自身を傷つけていることが
今日分かった。

そのままそっとしておいて 人は誰も変わっていく
今何を問いかけているのか わからないけど
ただあなたのうしろ姿を そっと見つめているだけ

Stay With Me/Island 

私の中には、もっとより良い自分を目指す自分がいる。

「あれがダメ」「これがダメ」
自分である程度気づくことも多い。

そしてその自分自身は、誰よりも私の「アンチ」である。他のアンチなんかと比べものにならないほどの。
もはや自傷行為と取ってもらっても構わないだろう。
私が一番傷つく言葉を知っているのは、私自身である。
その言葉を、私は私によって聞かされている。

「私ができるわけがない」「こんな甘い話はない」
「お前に消えて欲しいと思っている人はたくさんいる」
「こんなこともできないのか」

そして私は、私のせいで深く落ち込み、
塞ぎ込むことがある。

それでも、
私は、私のおかげで努力しなきゃと激しく焦燥させられる。改善しなきゃと思うこともできる。それが効果となって現れることも多い。


自分を自分で傷つけてまで、
焦燥から努力へのパイプを繋ぐ
必要はあるのか?

この答えはすぐには出せない。

でも、
もう少し自分は自分に優しくなっても良いのかなと思った。

親戚の優しさに触れて、涙が止まらなかったのは
自分の優しさを感じていなかったからだと思う。

人が受けるべき優しさの量はある程度存在する。
私でも。

その優しさのうち、自分で賄う優しさも存在する。


この割合を増やせたら、
もっときっと過ごしやすいあたたかさの中で
歩くことができると思う。



私は今、色んな意味で人生の岐路に立っている。
自分でもその自覚がある。

人にも、もっと優しく
そして自分にも、優しく

そう人生を歩んでいける道に進みたい。

Oh-何も言わないで ただじっと2人だけの
時を過ごせるなら

Baby baby baby
Stay with me あなたさえいれば
Baby baby baby
Stay with me 何もいらないさ

Stay With Me/Island

優しい自分が、そばにいてくれればいい。
「あなた」とは、自分自身だ。

どんな場所に行こうが、
あなたさえいれば何もいらないさ。
私さえいれば。
私の人生だから。


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