道路標識(しいたけ.占いクローズに寄せて)
しいたけ.占いが明日(5/29)でクローズする。
https://voguegirl.jp/horoscope/shiitake/
しいたけ.占い とは、VOGUE girl上で連載されていた占いコラムである。ポップなデザインと、包み込むような優しい口調のお告げに、今週のテーマカラーが添えられた、月曜12時に食すにはあまりにも豪華なコースだった。
自分が占いを気にする時とはどんな時だろう、と考えた。
確か、しいたけ占いがスタートしたのは私が中学3年生で受験を控えた時期だった。
その後、好きな人ができた時も、人間関係で悩んだ日も、惨敗した大学受験の前も、やっぱり占いを気にした。
どう考えても「黒色」で「自分を甘やかして」“しか”していない1週間でも、液晶の奥でしいたけさんは包み込んでくれた。
人はきっと前に進もうとするほど悩み、不安を抱える。
ただ、その不安はいつも視界を遮って濃霧の中へ誘う。
白い、ただただ白い色の無い世界を歩く気持ちになる。
そんな時、遠くに現れる色彩が自分の存在の輪郭をはっきりとさせてくれる。
赤なのか、青なのか、それが確かな物でなくても
そこに存在することが自分の存在にもなる。
今歩いている道は、続いていると思い出させてくれる。
占いが当たるか当たらないかなんて言うのは、
科学で測れないこと。
(しいたけ.さんの占いは当たります!
そういうことが言いたいんじゃないともう少し読んでください)
ただ、私は占いの是非は正確さに有るものではないと思う。
濃霧の中でこっそり灯る信号機のように
今を
そして地続きの未来の存在を知らせてくれるものだ。
6月は雨が多い。
雨の日はどうにも億劫で、歩みを止めたくなる。
もう信号は、光はいまにも消えてしまいそうだ。
半年の彩なんて見えない。
あなたが、月曜日に更新し続けてくれた光が
どれだけ沢山の人を救ってきたか。
しいたけ.さん、VOGUE girlさん、
8年半本当にお世話になりました。
これからもどこかで見れたら嬉しいですが、
その光は自分で探しに行きますね。
私の青春の笑顔と涙のそばに寄生してくれてありがとう、
しいたけ.さん。