見出し画像

【書評】世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

2020年5月28日に発売された八木仁平さん著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』を読んだので感想を書きます。

◆概要

もう迷いだらけの生活には戻らない!自分探しを終わらせる自己理解の教科書
「何かやりたいけれど、何をやればいいか分からない」
そんなエネルギーを持て余してしまっているあなたの人生が変わります。
「やりたいこと探し専門プログラム」を開発した著者が教える初めての本。
やりたいことは運命的に出会うものではなく、体系立てて論理的に見つけるもの。
やりたいことの見つけ方が3STEPで体系立てて理解できる、自己理解の教科書です。

(Amazon商品情報より抜粋)

やりたいことを見つけるための自己啓発本は、世の中にたくさん出ています。この本がそれらと一線を画すのは、「3STEPで体系立てて整理されていて非常に分かりやすい」ということ。

普段ごっちゃになりやすい、やりたいこと、好きなこと、得意なこと、大事なこと、の言葉の定義などから整理し、それぞれを明確化する方法についても述べられています。

◆役に立った点

「好きなこと」、「得意なこと」、「大事なこと」の積集合が「本当にやりたいこと」であるというフレームワークを提供していることです。

モヤモヤの原因が整理できた

仕事などで、違和感を感じた時に、その理由がざっくり理解できるようになるので、常にスッキリした頭で取り組めます。

例えば、私は、一見、楽しそうな分野の仕事を振ってもらっているはずなのに、何故か楽しくなかったり、虚無感に囚われていて、「こんな楽しそうな仕事を回してもらっているのになぜ私は没頭できないんだろう?」とモヤモヤを感じていました。

今ならその仕事には、「大事なこと」が欠けていたので、モヤモヤしていたんだなと、簡単にでも原因が分かるため、脳のリソースを過剰にモヤモヤに費やすことを防げます。

他の自己啓発・キャリアデザイン本の位置付け整理ができた

今後のキャリアデザイン本、自己啓発本を読む際に混乱しなくて済むようになります。

この本は「大事なこと」の見つけ方について深堀した本なんだなとか、この本は「得意なこと」を重視しているんだな、とか、この本は著者の一成功例の話をしているな、などを俯瞰して見ることができます。

◆他のキャリアデザイン本と比べて良かった点

表紙に「世界一やさしい」と書いてある通り、とてもユーザーフレンドリーな本だと感じました。

見やすいレイアウト

大抵の自己啓発本、キャリアデザイン本は、縦書きレイアウトですが本書は横書きで、シンプルな図表が多用されています。

縦書きの本を縦長のスマホで読むと視線移動距離が長く、読んでる箇所を見失うことがあったので、横書きですごく見やすかったです。

ワークの実践しやすさ

本の中で、やりたいことを明確化するために質問に答えるワークがあります。
この自己理解ワークに対する著者の回答例が随所にあり、自分が答える際の参考になりました。

著者の方が20代の方なので、例が現代の若者が共感しやすいもの(ex.シンプルという価値観)になっているのもポイントです。
巻末に価値観、情熱、才能の例100が載っており、さらに質問に答えやすくする工夫がなされているのも良いと感じました。

◆まとめ

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』は、キャリアデザインを考え始める時に、最初に読むべき1冊だと感じました。

この本を読むことで他のキャリアデザイン本の内容の理解度が変わってきますし、例も現代の価値観に沿っているので、特にこれから進学先を考えたり、就活をしたりする、若い人の最初の一冊におすすめです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?