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【本編15】校長からの電話(木曜日)

 組織長との間にはまだまだシコリは残っていましたが、翌日も何事もなかったように仕事をしていました。そんな中、家内から携帯に電話が入ったのです。


「T(娘)の小学校の校長先生から家に電話が来たの」

「え!校長先生から?なんだろう?まさか何か悪いことでも?」


 娘はお転婆だったこともあり、小さい頃からよく怪我をしていました。今回も何か事故にでも遭ったのではないかと、私は心配になりました。

「あ、違うの。Tが書いた福祉標語が、全校の代表に選ばれたんだって!」


 娘の福祉標語が全校代表に!小3なのに。どんな標語を書いたんだろう?その日は仕事を早めに切り上げ、家族がまだ起きている時間に帰宅して、娘に尋ねてみました。


「どんな標語を書いたの?」


 娘は恥ずかしがって、結局その日は教えてくれませんでした。

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