誰でも「やりたいこと」を伝える場
3月、初めてBeyondミーティングに参加した。
月に一度、新しい価値創造や社会課題で何かプロジェクトに挑戦する人がプレゼンをし、その方がブレストしたいお題を提示。グループに分かれ、参加者とアイデアを出し合う場。
■and Beyond Company http://andbeyondcompany.com/
大学生や写真家、定年退職した元サラリーマンもいれば地域創生NPOのヒトもいる、アイデアがあれば誰でも登壇出来ると感じる敷居の低い場所。グループに分かれる機会は2回。4名の登壇者テーマでブレストをした。
私が選んだのは難病で闘病生活をした大学生のテーマ。「居心地のよい、気軽に繋がれるコミュニティって、どうしたら作れるの?」
彼は沖縄の大学に入学、一年目で発病。縁のない沖縄で心細い中、SNSを活用して人と繋がり、情報を得たところから「難病の人ほど、繋がる場が必要だ!」と思い、繋がる場所をつくろうとしていた。
プレゼンの中ではクラウドファンディングを使い、「どん底1日目ー難病当事者が綴る45通の手紙ー」出版企画で100万円を集めているとのこと。
■クラウドファンディング「どんぞこ1日目ー難病当事者が綴る45通の手紙ー」 https://camp-fire.jp/projects/view/385329
数日後、見事に資金集めを成功させていた。
Beyondミーティングでブレスト方法説明を聞いていると、なんだか聞き覚えのあるセリフ。「暴投OK!(全く違う方向に投げること)」とか「数を出す!」とか、これって面白法人カヤック 田中さんがやっていたブレストでの冒頭プレゼンの内容と一緒じゃんww
きっと誰かが手法を知って活用したのだろう。ちなみに「数を出す」とか、「全部自分ごと!」は鎌倉開催「カマコン」で冒頭必ず行う唱い文句。
カマコン第二部 懇親会で話をした時、参加者の方が言っていた。「ここに集まる人は皆、子どもみたいなワクワクの塊を持った人たちだ。だから面白い!」実際、元名物日テレプロデューサーTさんや、面白法人カヤック柳澤さんを始め、皆アイデアが突拍子もないし、面白い!
でも、一方で運営者の皆さんと「Neoカマコン」プロジェクトに入らせてもらった私は課題も聞いていた。
「自分ごとがその場だけになってしまっている」「カマコン会員が登壇しない」
登壇が「特別な人の話」になり、ブレストでアイデアを沢山だすけれど、参加者はその場限り。毎回、50~60名参加で8チームくらいに分かれるけれど、仲良くなりにくい。
ちなみに「Neoカマコン」は、まず「仲良くなる」を目指すためにチームで「今までで一番幸せと感じたこと」を語ったり、「自分が得意とすること」を順番に語る。その後、全員が「私のやりたい事」や「解決したい事」を語るのですが、全員が語った後、全員で誰のお題をブレストテーマにするか投票する。
自分のお題へのアイデアが何十個も「わーっ」と湧き出てくるのは感激する。そして、みんなの課題も聞いているから「これって、2人の課題両方の解決にならない?」なんてアイデアも出てくる。
普段、検証するときは5人くらいでやっていたのが、50~60人でやったら想像以上にコラボが生まれ、「次は登壇者になる!」宣言も出て、感激したのを思い出した。
すっかり忘れていたけれど、そんなことをやっていた。
カマコンは全国でマネできるよう、事務局にサポート体制が組まれていた。Beyondミーティングもそんな体制があるだろう。
こういう動きは、もう特別じゃなくなってきている。これも参加型社会へのうねりの一つだったのだ。今夜はコロナで忘れてしまった記憶が蘇った夜になった。
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