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おでかけ日記(大阪・万博記念公園)

何度もネットで調べて民族博物館まで自転車で行けると確認したのに、万博記念公園の入口で警備員らしき老人が制止してくる。「自転車は入れないことになってるんだわーw」という文言が青い服を着た老人の口から、当然の権利の如く放たれる。

民族博物館についた頃には上半身の全ての凝りが爆発していて、展示物を目で追うことが出来なくなっていたので、観覧の助けになればと思い電子ガイドを借りる。それは端末とネックスピーカーを首にかける仕様になっていて、ますます凝りが酷くなっていく。
民博のボリュームはえぐい。密度もえぐい。バラエティ番組がふざけて取り上げるドカ盛りの店みたいだ。二時間半頑張ったが、常設展の三分の一を回ったところで閉館のアナウンスが流れ出した。全て見るには1日かかると思われる。常設展と特別展のセットを買ったのだが、後者に到達できるはずもない。おそらく新手の詐欺だろう。
アフリカの民具は怖い。アフリカにはアンチエイリアスがない。同じプリミティブな文化でも、アボリジニやアメリカ先住民の作るものには全体を調和させたり、生活に溶け込ませるような配慮が見受けられるのだが、アフリカにそういうものはないようである。呪術的な機能が剥き出しのままつなぎ合わせられている様は手製の銃を思わせるところがある。

「優ふく」でフグのすき焼きを食べる。スナックを改装したような店で、ソファとスツールの中間のような椅子の全てに穴が空いている。口笛なるおのような店主がワンオペで切り盛りしており、浜藤の1.5倍高いが、1.5倍旨い。BGMはジャズである。

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