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おでかけ日記(東京・六本木)

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サントリー美術館の「美をつくし―大阪市立美術館コレクション」展で飾られていた根付。安珍・清姫伝説の、清姫が鐘に隠れるバージョンだそうだが、清姫が隠れてどうするのだろうか。山姥が三枚のお札を投げつけてくるようなものではないのか。

21_21 DESIGN SIGHTで「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」展を見る。この二人は自分にとって現代美術のつまらなさを象徴するような存在なのだが、万が一にも面白い部分があるといけないので、どれだけつまらないかを確認するために立ち寄ったのである。

展示は期待にたがわぬつまらなさであった。梱包された凱旋門の映像を誇らしげに見せられるほどに退屈さがつのっていく。発想もつまらないし、梱包の仕方もつまらないし、梱包材のチョイスもつまらない。工事のプランとか、現場で作業をした人の証言をひたすら見聞きさせられるのだが、この二人の「凄くなさ」は「マトリックス」におけるウォーショースキー姉妹に通じるものがある。大量のスミスやセンチネルを作った人たちは頑張ったが、せっかく作られた大量のCGモデルは棒倒しみたいに標的に跳びかかるだけで何の工夫もない。

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美術館にあるもので最も価値があるのはこの窓だろう。絶妙な位置取りで、向こうの部屋との間に高低差があり、戸口からほかの部屋も見える。映像系の展示があるときはいい写真が撮れるだろう。

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