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【台本裏話#05】子供の頃の思い出と図書館とお菓子なセリフ枠

お菓子なセリフ枠はキャンディロリポップのガチャから着想したセリフ枠でした。

お菓子をテーマにした作品ってたくさんありますよね〜。
今回、この題材を扱うにあたって、今まで触れてきたお菓子がテーマの作品をいくつか思い返していたのですが、その中でも色濃く記憶に残っていたのは、「わかったさん」シリーズでした。
https://www.akaneshobo.co.jp/search/info.php?isbn=9784251901460

かなり古い本なので、知らない方もいるかも…
僕がこの作品に出会ったのは、子供の頃、耳鼻科の待合室でした。
子供の頃からずっとmomoは鼻が弱々で、すぐ鼻風邪をひきました。
風邪って、普通内科にいくと思うのですが、僕の場合、鼻風邪だと耳鼻科に行った方が治りが早かったので、よく耳鼻科に行きました。
その耳鼻科の待合室にこの「わかったさん」シリーズが置いておりました。
小さな病院だったので、そんなに本の種類もなく、かつ、頻繁に耳鼻科にお世話になっていたので、繰り返し何度も何度も読みました。

と、いうことで、久しぶりに読んでみたくなったので図書館に行くことに。
近所に図書館あるのは知ってたのですが、行ったことなかったんです。
でも、今回行ってみたら……久しぶりの図書館楽しぃ〜〜〜〜!
本がいっぱいある〜〜〜〜!(当たり前)
児童書のあたりをぐるぐる回っていると、子供の頃読んだ作品がたくさんあって、めちゃくちゃわくわくしました!(不審者アラサーだったかもしれない…)
なんですが…
あれ、わかったさんシリーズがない!?
検索機にかけると…「閉架」になっていました。
「閉架」って何???すぐにGoogle検索。

図書館で、利用者が読みたい本や資料を請求して書庫から取り出してもらう方式。

コトバンクより引用

知らなかった…。ということで、貸出カウンターでお願いして出していただきました。

図書館にあった「わかったさん」シリーズ全部借りてきた

はひ〜〜〜!懐かしい〜〜〜〜!
でも、読み返してみると、覚えてない部分も多く、新鮮な気持ちでまた楽しめました。
僕はやっぱりこういうファンタジー世界が大好きだよぉ…。
あ、お菓子の作り方も最後に載っているので、作るのが好きな方にもおすすめです!

そんなこんなで、不思議なお菓子の世界に想いを馳せながら台本を書いたのでした。
思い出話が長くなってしまったけれど、ここから先が台本の裏話です。

■懐中時計ver.
願いを叶える不思議な洋菓子店を舞台にしたいな、というのはテーマを決めた時からありました。
ということで、舞台は、不思議な洋菓子店「レーヴ」です。
ここでは、大切なモノと引き換えに一つ願いを叶えます。
今回の願いは「亡くなってしまった父に会いたい」。
大切な遺品の懐中時計を材料に、パティシエが出したお菓子は「時戻しのクッキー缶」でした。
缶が空になるまでは、大切な人にもう一度出会えます。
ただし賞味期限までに食べ切らないといけない…。
実は、この台本、尺的に入らなかったのですが、悲しい結末を考えていました。
亡くなった大切な人との時間がいつまでも続くことを願ったBは、期限までにクッキーを食べ切らない。
でも、会えるのはクッキーを食べている間だけ…。
賞味期限を過ぎたクッキーは毒薬となり、Bの命を奪います…。
亡くなった大切な人と一緒にいられることを選ぶということは、自らもそちらの世界に行くということを選ぶこと…というラストでした。
うーん、ちょっと怖いかな。今思うと書かなくてよかったかも。
たくさんの方に演じていただきましたが、ハッピーエンドになりそうな方もいましたしね!

■宝石ver.
「懐中時計ver.」と同じ世界観でアドリブを入れた台本がこの「宝石ver.」です。せっかくお菓子のセリフ枠なので、凸者のみなさんに自由にお菓子を作ってもらいたい!!そんな気持ちで書きました。
毎回、アドリブありの台本を書く時は、アドリブの材料になりそうな要素をいれているのですが、今回は材料となる宝石がそれにあたります。
宝石にはいろんな種類や意味があります。
そこから連想すると、いろんな物語に派生しやすいかもと思って宝石にしました。

■魔女ver.
お菓子の家って夢がありますよね〜。そして、お菓子の家といえば魔女!
ということで出来上がったのがこの台本です。
子供をお菓子に変えちゃう魔女について、一部の人から「魔●ブウじゃん」と言われましたが、言われるまで全然気が付いてなかったので意識してません。
途中の詠唱は劇場版まどまぎの冒頭シーンが好き過ぎて、そんな雰囲気を目指しました。無邪気にフシをつけて歌うような、そんな詠唱を目指しました。ここも、凸者のみなさんのいろんな表現が聞けて楽しかったポイントです!

■受取拒否ver.
ちょうどバレンタインデーがあった週だったので、バレンタインの台本を書きました。両片想いっていう関係性がmomoは大好物です。
「もうお前ら付き合っちゃえよ〜〜〜〜〜!」って言いながらなかなか結ばれない2人をみているのが一番楽しい。
ということで、この台本では両片想いの2人のバレンタインデーの一幕です。両片想いなのに、チョコが受け取れない理由は…?というのをアドリブで考えていただく形にしました。

■オカルトバレンタインver.
おまけで書いたコメディ台本です。僕の台本によく登場するオカルト研究会の部員たちがバレンタインでわちゃわちゃします。
コメディって本当に難しい!面白いお話っていうのが一番難しい!
今後も挑戦していきたいです。
そういえば、オカルト研究会って、創作物にはよくでてくるけど、実際にあるんですかね?僕の通っていた学校にはありませんでした。
だからこそ、夢と想像がふくらんでしまうというのもある。
ちょっと変わり者の部長と、苦労人の後輩。そんな2人が不思議な事件に巻き込まれ、解決したり、しなかったりする…そんな話が大好きです。
ということで、今後もちょくちょくオカルト研究会は出てくると思います。

今回はめずらしく5本ありました。
頑張ったな…。調子に乗ると勢いでうわーーーって書いちゃう。
ダメな時は本当にダメ。本当に書けない。
そういうものですよね。
今回に関して言えば、「わかったさん」のおかげかもですね。
昔読んでいた作品に再度触れる、図書館に行くっていう体験がいい刺激になったのかもです!
図書館の貸出カード作ったので、これからも通いたいと思います!

というわけで、また次回の更新でお会いしましょう〜


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