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【台本裏話#04】電脳チャイナタウンセリフ枠

溜め込んでいた裏話を。

さて、今回のセリフ枠のきっかけはREALITYの「電脳夢想チャイナタウンガチャ」を見た瞬間に決まりました。

サイバーパンクの作品ってチャイナタウン風の街が描かれがちですよね。
チャイナタウン風な世界が描かれがちな理由は主に2つあると個人的に考えていて、

【その1】
攻殻機動隊などのサイバーパンクの先駆的作品の未来設定として、中国が経済的に勢いを伸ばし、日本がそれに飲まれたような世界が描かれがちであった。

【その2】
海外で描かれる日本が中国と混同されていることが多く、その架空アジア世界が、架空の未来像として採用しやすい。また、ネオン街のイメージがビジュアル的にサイバーパンクのと相性がいい。

かなと。
まぁ、特に何か参考文献ががあるわけではないですが、【1】に関しては過去にそういった記事を読んだことがある気がします…。
そう!なんと言っても僕はサイバーパンクが大好き!攻殻機動隊に人生を狂わされた女!
なので、今回もめちゃくちゃ筆がはかどりました〜。
では、それぞれの台本の裏話をしていきますね。

■並列化ver.
オタクの大好きな「タイトル回収乙!」ってやつを1回やってみたかったんですよね〜。今回のセリフ枠タイトルはガチャからほとんどをいただいていますが、すごく素敵な言葉の響きだなと思いまして、「電脳チャイナタウン」を最後の決め台詞に持ってきました。
電脳を並列化するという発想自体は攻殻機動隊の世界観の中に出てくるので、かなり参考にさせていただいています。脳を機械におきかえて、それがネットにつながってたら、そりゃハッキングだって、ウィルス仕込むのだって、並列化もできちゃうよね。
だからこそ電脳化ってSFで実現するには難しいんだろうなと思うけれど、自分が生きている間にそんな未来が少しでも皆見えたらいいなと夢想するのです…。電脳夢想チャイナタウン…(タイトル回収乙!)

■ネオクーロンver.
サイバーパンクは未来の設定なので、九龍城は遥か昔に存在したものとして描いています。その上で、電子の世界にあのカオスを表現してる場所があったら最高に楽しそうじゃないですか?想像するだけでかなりワクワクします。
全貌が把握できないほどの入り組んだプログラム、その中で行われる非合法な取引、無法地帯のネオクーロン…
次回があるならこのネオクーロンの中の話を書いてみたいですね。

■映画館ver.
大好きな攻殻機動隊のアニメの中に「映画監督の夢」というショートストーリーがあります。この話がすごく大好きで、憧れて書いたのがこの映画館ver.です。
上記作品の主題とこの台本はかなり違うのですが、僕がずっと考えていることとして、人の脳を機械にしてしまったら、記憶は物語に、視界のデータは映像として残るのであれば、それはもう1本の映画だよな、と。
人生を映画や物語に例える歌や作品がありますが、そういった比喩ではなく、実際に取り出せちゃうよな…っていう話です。
それを取り出して編集してフェイクにすることも、エンタメ性を足すこともできるし、あえて手を加えずにリアリティショーとして見せることもできる…。(ここで思い出すのは映画「トゥルーマン・ショー」ですが、今回の話とはちょっと道が逸れるので一旦おいておきます。でもおすすめの映画です)

今回、僕が書いたのはこの3本。本当はもう1本書きたい話があったんですが、まとまらずギブアップ。次回があるならその時までに書きたいですね。

そして、「電気屋の問答ver.」は弦城センさんに書いていただきました。
海外ドラマ的なやりとりが本当にセンさんらしいというか、軽妙でかっこいいですよね!腹のさぐりあい楽しい!
センさんの書かれる台本も、自分には絶対書けないなと思うので、毎回本当に尊敬ですし、助かっております。
改めて、今回の企画に台本を寄稿して下さったセンさんに感謝申し上げます🙇🏻‍♀️

最後に…
実は今回もボツサムネがありました(微差ですが)

タイトルデザイン別案

タイトルデザインをもっとビカビカにしてみよ〜っと思って気合い入れて作ったのですが、全体のバランス的に上が重くなっちゃう印象だったので、このnoteサムネにしている方を採用しました。

それにしてもアバターのウィッグがかわいい…運営さんありがとう…でもウィッグ3色もいらないです…衣装を…くれ…

と、というわけで、また次回の更新でお会いしましょう〜


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